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こころの健康アラカルト
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耐震偽装問題による「こころ」に与える影響(1)

 メディアで取り上げられる「耐震偽装問題」。倒壊の恐怖を抱きながら生活する状態は、「こころ」にどのような影響を与えるのでしょうか? 耐震強度を偽装したマンションにすでに居住している人。居住する予定だった人の心理的な負担は大きなものになっている可能性は高いですね。経済的な負担だけに留まるだけでなく、「こころ」の病気を悪化させる要因になりうることが予想されます。

 すでに契約を結んでしまった人は、新生活を夢見ていた状況から一転、ローンしか残りません。これでは期待から得られる見返りがないわけで、以前お話をした「五月病」よりもさらに深刻な状況だといえます。

 また、経済的に移転できる人はまだしも多くの方が震度5以上の倒壊してしまう可能性が極めて高い住居に住んでいるわけですから、慢性的な不安感は非常に大きなものといえます。

 総合失調症やうつ病だけでなく躁うつ病、非定型精神病、不安障害、アルコール依存症、社会不安障害と言った、「こころ」の病気にプラスになることは考えられません。さらにこの問題をきっかけに「こころ」の病気を発症する人も少なくないかもしれません。

 次回も「耐震偽装問題」と「こころ」の病についてお話します。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

2006/02/14
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