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認知行動グループ療法通信No8 困っている問題を改善していくコツ

 みなさんいかがお過ごしでしょうか。認知行動グループ療法アシスタントのYです。

 以前にも簡単にお話ししたことがあるかと思いますが、ハートクリニックの認知行動療法ではアクションプランという技法をご紹介しております。アクションプランというのは、直訳すると「行動計画」となりますが、言葉どおり、行動を計画して実行することで、現実的な問題を解決していくという方法です。

うつ状態で困っている方は、しばしば「部屋が片付けられない」、「食事が作れない」、「朝起きられない」、「仕事がはかどらない」などのように、現実的な問題を抱えていることが多いようです。「ものの考え方やとらえかた」を修正することで、このような問題から生じる不快な気分を和らげることはできるかもしれませんが、実際に問題が解決するわけではありません。このように、実際に解決していく必要性がある問題について、「どのように解決していくか」を考えていくのが、アクションプランです。

それでは、問題を解決するために、どのように行動を計画していくのでしょうか。例えば、「部屋が片付けられない」という問題があるとします。まずは、この問題状況を具体的にてみます。「部屋が片付けられない」といっても、「本が散らかっている」場合もあれば、「洋服が散らかっている」場合もあり、その両方ということもありうるでしょう(もちろんこれ以外もあります)。問題を改善していくための1つ目のコツは、「問題を具体的に把握すること」です。具体的な問題がはっきりしないことには、どのような方法で改善していくことが有効であるのかも分かりません。

問題が把握できたならば、今度は改善するための方法を考えます。まず、「どうなったら問題が改善されたといえるのか」をイメージしてみると良いでしょう。例えば、「本が散らかっている」状況に対しても、「本がすべて本棚にしまってある」、「本が邪魔にならないように積んである」、「必要な本だけが残っている」などのように、様々な改善状況が考えられるでしょう。「自分にとって、どの状況が目標なのかを明確にすること」が2つ目のコツです。

目標が明確になったら、具体的な方法(手順)を考えてみます。例えば、「本が本棚にしまってある」ことが目標であれば、「(足りない場合)本棚を買う」、「本棚を配置する」、「本の並び方(入れ方)を考える」、「実際に本を1段目から入れていく」などいくつもの具体的な手順が考えられます。3つ目のコツは、「できるかぎり具体的かつ細かい手順(方法)を考え、一度に達成しようとせず、1つ1つの手順をゆっくりとこなしていくこと」です。

今回は困っている問題を改善していく3つのコツをご紹介しました。このようなコツは、何かを成し遂げるという行為全般にいえることだと思っています。アクションを起こす際、少しでもご参考にしていただければと思います。

2006/05/23
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