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認知行動グループ療法通信No12 抑うつ状態に特徴的な考え方のパターン

 こんにちは。認知行動グループ療法アシスタントのYです。

抑抑うつ状態の時は、ゆううつ、悲しみ、いらいらなど、不快な気分を経験しやすくなります。これまでお話ししてきたように、認知行動療法では、このような気分が、「認知(ものの見方や考え方)」によって引き起こされると考えます。つまり、抑抑うつ状態の時は、不快な気分を引き起こすようなものの見方や考え方をしがちになるということです。

これまでの研究から、抑抑うつ状態の時に顕著な認知のパターン、つまり不快な気分を引き起こしやすいものの見方や考え方の型が存在することが分かってきました。今日は、抑抑うつ状態に顕著な認知のパターンについてご紹介しようと思います。抑抑うつ状態の時にどのような認知に陥りやすいかを知ることで、より客観的に自分自身をみつめることが可能となり、必要以上に不快な気分を感じることが少なくなると考えられます(実際に、認知行動療法で用いられるテクニックのひとつです)。

(1)白黒思考(全か無か思考)
物事をすべて白か黒か(あるいは0か100か)で考えようとしてしまうことです。例えば、「掃除、洗濯、炊事のすべての家事を完全に出来なければだめだ」というような考え方です。このような傾向を持っていると、仮に1部屋の掃除ができたとしても、「何もできていない、だめだ」と考えてしまうことになります。

(2)極端な一般化
少数の事実を取り上げて、全てのことが同じ結果になるだろうと決めつけてしまうことです。特に、抑うつ状態では、1つの否定的なできごとを取り上げて、すべてが否定的結果になると考えてしまいます。例えば、たまたま「就職の面接で一つが不合格だっただけなのに」、「どうせ俺には就職は無理」と考えてしまうような傾向です。

(3)べき思考
 「(自分は、あるいは他人が)〜すべきだ」、「(自分は、他人は、あるいは物事は)〜であるべきだ」という考え方です。このような考え方は、自分に向かうと束縛であり、他人に向かうと要求(期待)となります。例えば、「主婦であれば食事を作るべきだ」という考えは、言い換えると「食事を作らなくてはならない」という考え方であり、自分を大変縛ることになります。また、「Aさんは約束の時間までに来るべきだ」という考え方は要求であり、その通りにならないとイライラなどの気分を引き起こします。
ご紹介したような内容については、グループ療法の中でもとりあげています。毎回、大半の参加者の方が「自分にも当てはまる」とうなずいていらっしゃいます。そして、「自分にはこういう考え方の傾向があったのか」と、改めてご自身の考え方のパターンに気づかれるようです。不快な気分を改善していく上で、「自分自身の考え方のパターンに気づく」ということはとても大切なことです。

次回も引き続き、抑うつ状態に特徴的な考え方のパターンをご紹介します。

2006/06/20
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