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認知行動グループ療法通信No13 うつ状態に特徴的な考え方のパターン2

 こんにちは。認知行動グループ療法アシスタントのYです。

 梅雨に入って蒸し暑く、はっきりとしない天気が続いていますね。曇り空が続くと、どうも気分がのりづらいです・・・。これも、曇り空をどう捉えているかの影響があるのでしょう。「曇り空なら暑くならずにすむ」と思ったりしている方なら、それほど嫌な気分にもならないのかもしれませんね。

 さて、今日も前回に引き続き、うつ状態に特徴的な考え方のパターンをご紹介します。このテーマについては、今日が最終回です。

(4)過大評価、過小評価
 自分の問題や短所(予想にあう)を過大に、うまくいったことや望ましいこと(予想にあわない)を小さく捉えてしまうことです。例えば、コミュニケーションが下手だと思っていると、上手に話せなかったこと経験ばかりに意識が向いてしまい、上手に話せた経験にはなかなか意識が向かなくなります。

(5)自己関連付け
 どんなことでも(たとえ自分ではどうすることもできないことでも)、自分の責任だと考えてしまうことです。例えば、自分の子供が学校で問題を起こしたとき、すべて自分の育て方が悪かったと思ってしまいます。客観的にみれば、子供が問題を起こしたとしても、学校の環境、(子供の)友人関係など、親の力だけではコントロールできない要因も関わっているはずです。このような、自分の力だけではどうにもできないことについても、自分のせいだと考えてしまう認知傾向が自己関連付けです。

(6)否定的予言
 これから行うことについて、自分自身で否定的な結果を予測するために行動が制限され、予測通りの否定的な結果を得てしまうことです。例えば、大勢の前で話すことを苦手だと思っている人がスピーチを依頼されると、「スピーチなんてできない。声が震えるのではないか」と失敗するイメージばかりを考えてしまうでしょう。このように考えると、非常に強い不安を感じることになります。不安が強くなれば、たいていの人は発汗したり、手が震えるたり、声が震えたりするものです。つまり、上のように考えた人は、本番で予想通り声が震える可能性が高くなるわけです。
 
 2回にわたって、うつ状態に特徴的な考え方のパターンについてご紹介してきました。前回もお話したように、自分自身にどのようなパターンがあるのかを知っておくことは、不快な気分を改善する上で大切なことです。そして、考え方のパターンを認識した上で、それを修正し(極端なものではなくし)、不快な気分に振り回されないようにしていくことが、認知行動療法の1つの目標です。

 ところで、ここでご紹介したような考え方は、不快な気分を引き起こすということで、修正していく対象となりますが、必ずしもこれらの考え方が間違っているわけではありません。例えば、「べき思考」は公共性や倫理観といったものとも関わってきます。「うつ状態の時には、これらの考え方が極端になっているために問題となる」ということを、ご了承ください。

2006/06/27
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