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こころの健康アラカルト
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肉親の死をどう乗り越える

 家族を失うというのは、人生の中で最大級のストレスです。その中でも最大のものは、母親が息子を失った場合と長年連れ添った仲の良いご夫婦が配偶者を失った場合、彼らは人生最大のダメージを受けます。

 子どもに先立たれた親のダメージは数年から数十年に及びますし、長年連れ添った配偶者を失った人は、亡くされた人の幻影を数年に亘って見ることもまれではありません。肉親の死は、ダメージが重いので回復に時間がかかって当然です。

 日本には古来から素晴らしい習慣があります。初七日、49日など、喪に服す時間が与えられており、泣くときに泣けるというのは、後が良いのです。

初七日までは、食欲が落ち、その後少しずつ食べられるようになっても、一ヶ月程度は何となくうっとうしい日々が続きますが、これも平常です。悲しみや寂しさは、そのままでよいのです。それでも健康であれば、少しずつ気持ちは立ち上がってくるものです。悲しみを癒すにはコミニュケーションの相手が必要です。支え手の存在の有無はとても大きく、両親をほぼ同時に亡くされた方などは、問題が根深くなりやすいので、周りは気をつけなければなりません。

 49日を過ぎても、悲嘆にくれていて家から出られない、悪夢を見る、食欲不振や体重減、胸がドキドキする、めまい、息苦しいなどの身体症状がある場合は、早めの医療機関への受診をお勧めします。抗うつ剤がよく効きます。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 06/06/08

2006/07/20
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