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こころの健康アラカルト
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介護をめぐるうつ(2)

 この記事は、「介護をめぐるうつ(1)」の続きです。

介護に携わる場合、ケアマネージャーや各専門家に相談し、助言をもらってリハビリやケアにあたることは、とても有効です。体位変換の技術ひとつをとっても、背中の支え方など全く違います。それでもうまく行かない場合は、病気がからんでいることがあります。

 高齢者特有のうつ的状態が出現しつつある場合、また、被害的・猜疑的な言動がある場合、夜間譫妄(せんもう)がでている場合などは、精神科医から薬を処方してもらえば、本人はずっと落ち着きます。介護者の心理的負担もずっと軽くなります。

 自分がすべてを背負い込む人は、うつに陥りやすいといえます。「自分が頑張らないと・・・」、「介護は自分の役目」と過剰に思いこんではいけません。介護のトレーニングを全く受けていない素人が、介護を一手に引き受けるのは大変なこと。まして、義理の親であれば、介護者の心理的負担は相当なものです。

 また、周りがそう思わせるケースもあります。仕事人間で高齢者の介護問題など考えたこともない男性や、核家族で育ち、お年寄りと生活したことがない人に多く見られます。彼らは、実質的には介護に関わらず、「お年寄りには優しく」とイメージだけで対応する。介護については、一番お世話をする人に対して文句が多いものです。この辺を愛情が足りないからと誤解する人たちに囲まれては、介護者はさらに大変な思いをかかえます。

 この記事は、さらに続く予定です。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

2006/09/01
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