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認知行動グループ療法通信No26 なかなかやる気になれないとき

 こんにちは。認知行動グループ療法アシスタントのYです。

 先日の認知行動療法グループで、「モチベーションがあがらないのだけれど、どうにかならないか?」というご質問をいただきました。うつ病やうつ状態の時には、「やる気がでない、気力がない」という症状がしばしばみられます。病気の症状ですので、「やる気が出ない」あるいは「気力がわかない」のであれば、無理に動く必要はありませんが(むしろ休まれたほうが良いかと思いますが)、「やらなきゃならないのに、やれない」と悩んでおられる方に、多くお目にかかります。

 「無理する必要はない」と言われても、「やらなきゃ、やらなきゃ」と思っているのに「できない」のは、やはり苦痛ではないでしょうか。そこで、本日は、「やる気が出ないときに少しでも作業をこなす」ための工夫、それ以前の題として、「やらなきゃ、やらなきゃという思いを和らげる」ための工夫について、お話ししましょう。

 まずは、「やらなきゃと思っている作業を行うことのメリット、デメリット」を考えてみてください。私たちは、「なんとなく」、「これまでやってきたから」などという理由で、「やらなきゃならない」と思い込んでいることが少なくありません。ですから、そもそも、その作業を現時点で本当にやる必要があるのかを考えてみるのです。例えば、「気力がないのに動くと非常に疲れる」というのは、立派なデメリットになります。

 さて、もし「その作業を行なうことのほうがメリットがある」ということになれば、実際に行動に移したほうが良いことになります。行動を起こすためには、これまでお話したようなアクションプランが有効です(参照)が、「わざわざ計画を立てるのは」という場合には、ひとつだけポイントをおさえて行動うつされると良いでしょう。そのポイントとは、「作業を簡単にする」こと、つまり、「いっぺんに全てをこなそうとしない」ということです。例えば、「家中を掃除しないで、1つの部屋だけを掃除する」のです。

 そして、一番大切なことは、「作業を行ったら自分を褒めてあげる」ことです。ついつい、できなかったことばかりに気をとられてしまいがちですが、どんな小さな行動でも、「行動に移せた自分を褒める」ことを忘れないで下さい。ご褒美(例えば、おやつやDVD鑑賞など)を用意しておくのも有効でしょう。

 「モチベーションがあがらない」、「やらなきゃ、やらなきゃ」と思っていらっしゃるときには、以上のようなステップを踏まれると良いのではないでしょうか。

参考文献:デビッド D.バーンズ(著) 野村総一郎(監訳) 関沢洋一(訳) 「フィーリングGoodハンドブック」 星和書店

2006/10/31
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