ハートクリニック ウェブログ
こころの健康アラカルト
非定形型うつ病について(1)・・・ 典型的なうつ病と異なる症状に注意
ひがみっぽさがエスカレートしてしまうのは?
おいしく感じられない・・・味覚障害について
ブルーマンデー症候群・・・リラックス法を上手に取り入れて
携帯やコンピューターゲームにはまる人たちは、依存症?(その4)

10/28 デイケア便り No.144 外出プログラム
10/24 クリニック便り No.019 食べたものを記録してみましょう
10/23 非定形型うつ病について(1)・・・ 典型的なうつ病と異なる症状に注意
10/23 ひがみっぽさがエスカレートしてしまうのは?
10/21 おいしく感じられない・・・味覚障害について
10/21 ブルーマンデー症候群・・・リラックス法を上手に取り入れて

2008年10月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

月別アーカイブ

身体の症状が多岐にわたるなら“心の病“かもしれません

 新緑まぶしいこの時期は、さわやかな季節にもかかわらず意外と心の病を抱えている人が多いとか。よく耳にする5月病も、そのままにしておくと重い心の病になってしまいます。

 一般的に心の病というと、悩みが深いなどの心理的状況なのでは・・・と思う人が多いようです。実際は心の問題が体の症状として表れることの方がずっと多いのです。WHO(世界保健機構)の調査でも心の病気にかかっている人の約5割が、頭が痛ければ脳外科、腰が痛ければ整形外科といったように外科を受診しています。残りの人たちは、内科を受診しています。心の病気になって専門医に受診する人は、わずか10%しかいません。

 典型的な例では、体がだるいとか食欲がない人が、消化器科を受診し検査しても異常がないと言われる。微熱があり内科を受診したら風邪だと言われ、薬を飲んでも一向に良くならない。胸がドキドキするから、循環器科で検査しても何でもない。このように心の病気が体の症状として出てくるのです。日本でもうつ病にかかった人の10%程度しか神経科・心療内科・精神科を受診しません。食欲がない、だるい。夜眠れないなど症状が症状が多岐にわたる場合は、”心の病気かしら”と疑ってみることも必要です。

 5月病というのは純粋な医学用語ではなく、マスコミ用語です。ある種の軽症うつ病、小うつ病の前駆症状、あるいはそのものが起こりやすい、ある種の状況を示している言葉といえます。

 ある種の状況とは、期待感いっぱいで入学した大学生が現実と夢の落差に落胆してしまい、士気が低下し、5月連休明けになっても無気力な状態が続くことを指します。そのまま放置しますと無気力になり家に引きこもり、対人交流がないまま重い状態になってしまう場合もあります。大学生だけでなく新社会人にも、連休中に休めない主婦にも起こる病気です。環境が変わることも大きい要因です。新しい環境に馴染めず適応障害を起こしますと、うつ病の症状が出てきます。5月病は理想と現実のギャップと環境変化の両方が来る時期なのです。

 5月病は時間経過とともに適応が難しくなりますから、症状が軽いうちに専門医を訪ねましょう。ただ自分で日常生活に気を配ることも重要です。例えばお茶をする、買い物や映画鑑賞、サイクリングなど自分を楽しませることを少しずつ実行しましょう。でも症状がなかなか改善せず、頭痛、めまい、夜目が覚める、食欲低下など体の症状が伴っている場合は、心の専門家を早めに受診することが大切です。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

2007/05/31
トップ > こころの健康アラカルト > 身体の症状が多岐にわたるなら“心の病“かもしれません

このエントリーへのコメント

このエントリーにはコメントはありません。


コメントはこちらでどうぞ




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)