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こころの健康アラカルト
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食べ物が少しも美味しくない時は・・・

 「秋の味覚、とても楽しみにしていたのに今年はなぜか少しも美味しくないのです。」こんな相談が。

 海の幸山の幸が実に美味しいこの季節に、食べる楽しみを満喫できないというのはとても辛いことですね。何を食べても美味しくない、いわゆる味覚異常は、様々な原因から誘発されます。例えば 栄養素の不足。亜鉛、ミネラルが身体に足りなかったり、鉄欠乏性貧血の症状でも味覚は変わり、消化器系の病気にかかったりしても味気を感じなくなることは多々あります。片思いや失恋を経験すれば食欲はなくなりますし、心の病気、例えばうつ病や躁うつ病、適応障害等では食べること自体に興味をなくし、食べたとしても「砂を噛むような」味気なさを感じてしまうことも珍しくありません。

 このように味覚異常は身体の病気、心理的反応、心の病気等によって引き起こされます。大切なのは原因が何かを特定することで、その要素を包括的に探ることのできる医療機関への受診が望まれます。味覚は最も繊細な感覚の一つ、それだけに原因を探るのも繊細な対応が求められるのです。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

2007/09/11
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