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こころの健康アラカルト
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抗うつ薬の移り変わり・・・うつ病患者の数は増えている?

 うつ病患者数の変化についてお話しましょう。

 今から10年ほど前では、うつ症状がある女性のうち、治療の対象となる人は1割程度だったそうです。それは、抗うつ薬の副作用を懸念したためでした。 どのような副作用であったかですが、当時の薬は循環器系に副作用があり、血圧を低下させました。一般的に、女性は男性に比べ血圧が低く、この薬によるめまいなどから転倒事故が多発したり、頑固な便秘も多く出現しました。女性はうつ症状があっても治療しないことがほとんどだったようです。

 現行の抗うつ薬は、副作用の少ない薬が日本でも採用され、多くの人が治療できるようになりました。「近年の複雑な社会情勢で、うつ病患者が増加している」と、世間で言われることがあります。しかし、かつては約9割の女性患者が治療を受けていなかったのですから、現在うつ症状を訴える人が実際に増えているかどうかは不明です。 薬の作用は、脳内神経伝達物質の乱れを修正し、継続的な服用により正常の状態に戻します。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

2007/12/11
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