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アルコール依存症・・・一番適切な対応は予防です。1週間に1回程度の飲酒が得策

 12月はクリスマスや忘年会など、お酒を飲む機会が増えますが、飲みすぎは禁物です。適量を超えて飲み続けるうちにアルコール依存症になってしまうケースもあります。

 アルコール依存症の数は全国で60万人〜250万人ほど。40代以上は9対1と男性が多いのですが、20代から30代前半は1対1。男女同数と推定されています。

 アルコールに関してはアルコールの乱用、アルコール依存症、アルコールによる中毒性障害の3つがあります。乱用の場合は睡眠薬や鎮痛剤の代わりや、人前で話す緊張感をとるためなど危険な状態でお酒を利用してしまいます。アルコール依存症には色々なステージがあり、中核的症状はアルコール摂取がコントロールできない状態。例えばお酒を1合と決めても2合に増えるとか、飲酒の予定時間が過ぎても飲み続けるなどです。耐容量の増加も一つのサインです。初期の飲酒量より1.5倍程度の率で、2ステップ、3ステップと数年単位で増大していきます。このようにコントロールの喪失傾向+耐容量が増大してくると探索行動が起こる場合があります。ついお酒を探し、無ければ夜中でも買いに行ってしまう。身体的にも依存が形成されると離脱症状、禁断症状が出ます。

 離脱症状とはアルコール血中濃度が急激に下がって起こる自律神経症状の総称。動悸、寝汗、手足がつる・震える、下痢、微熱が出るなどの症状が出ます。これはアルコール依存症の初期段階。次の段階は朝からお酒を飲むようになります。 食事ごとに飲酒するのが分散飲酒。エスカレートすると連続飲酒発作となり飲んでは寝る状態に。そうなると入院治療が一般的ですが、中等症から重症の方の治療成績は肺がんの4期より悪いといえます。寝酒が必要な人は入眠障害の場合が多く、適応障害とか神経症の場合もあります。気分を上げるためにお酒を飲む人は軽症のうつ病の場合があります。人とコミュニケーションをとるためにお酒を飲む人は、社会不安障害ということもあります。また肝障害で入院している場合、ある総合病院での調査では受診者の75%がアルコール依存症の疑いがありました。

 治療は本人の自覚がないと続きません。一番確実なの一週間に1回程度の飲酒にすること。冠婚葬祭などの決まった場で、たまに飲む程度がよいですね。内科的な適正飲酒は、日本酒で1日1合未満。休肝日を週2日以上設けましょう。

 アルコール依存症は社会的信用を喪失する怖い病気です。日ごろから予防をし、病気になったら早期治療を。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

2008/01/22
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