こうした点を見てくると、デイケアの最大の意義とは、利用者が外の社会へ一歩を踏み出す前に、“サポートを受けられる”という保障のもとに、人間関係を練習できることである、といえそうです。
今回のセミナーでは、今まで、知られているようで知られていない「精神科デイケア」について、系統的に紹介されたように思います。こころのトラブルに対する治療というと、個人対個人の治療が真っ先に思い浮かべられるきらいがありますが、こうした集団を利用した(しかも、メンバー同士の相互作用を重視した)治療法にも、もっと注目していきたいものです。