患者さんと生活されているご家族の皆さんは、病気のこと、患者さんの言動や行動などに大変気を配りながら、毎日精一杯、暮らしていらっしゃることと思います。本当に大変で、お疲れになることも多いかと思いますが、ご自身の健康状態はいかがでしょうか?
ストレスの高い状況にあると、疲れるのは当たり前です。中には、もともと身体の病気をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。「一病息災」という言葉がありますが、皆さんは、それなりの健康といったものを保っていらっしゃると思いますか?
ここでは、次に挙げるポイントについて、確認してみましょう。
(1) ご家族自身の健康診断や通院の時間を確保しましょう
ご自身の健康診断を定期的に受けられなかったり、忘れたりしていませんか?少しくらい具合が悪くても、つい我慢していませんか?ご自身の受診・通院は後回しになっていませんか?
心あたりのある方は、ご自身のことを二の次にしても、頑張ってしまう傾向があるのかもしれません。しかし、身体の調子が悪かったら、何をおいてもまず、受診・通院の時間を確保しましょう。つらいときにはぎりぎりまで我慢せず、SOSを発し、十分休養して調子を取り戻しましょう。
(2) 睡眠を十分とりましょう
患者さんが遅くまで寝ないときや、調子の悪いとき、少し無理してでも起きていることがありませんか?ストレスがたまって眠れないことがありませんか?
睡眠は、身体の疲れやストレスを癒し、健康を維持していくための大切な要素です。また、浅い睡眠や極端に短い睡眠では、心身の回復を図ることはできません。起床・就寝時間を一定に保ったり、日中、適度に身体を動かしたり、自分の時間を作ってストレスを発散したり・・・良い睡眠のために、少しだけ工夫してみましょう。不眠がちのときには、遠慮せずに医師に相談しましょう。辛いときには薬の力を借りるのも良いことです。
(3) 食事をしっかりとりましょう
悩みがあると食事も喉を通らない、などと言いますが、皆さんは、毎日美味しく食事することができていますか?一日3回規則的にとる、バラエティーに富んだメニューを心がける、誰かと一緒に食べる、家族で協力して作る・・・など、色々工夫をして美味しく、そして楽しく食事ができるようにしたいものですね。
ただし、作る人が疲れてしまったら、無理せず、他の人に協力を求めたり、外食する、出前をとる、などして楽することも必要です。楽しい食事は楽な準備から!
(4) 身体を動かすことをこころがけましょう
皆さんは、心地よく身体を動かすことができていますか?身体を動かすことは、体力の維持・老化防止に役立ちます。日中、適度に体力を使うと、ストレス解消にも、良い睡眠にも繋がります。散歩に出掛けてみたり、買い物を楽しんだり、軽い体操をしたり、サークル活動に参加してみたり・・・といったことはどうでしょう?気を遣わずに、身体を使いましょう!ただし、疲れているときには、無理せず、休養第一にしましょう。
セミナーでは最後に、これまでの人付き合いの大切さが強調されました。
ある調査では、こころの病を持つ患者さんを抱えるご家族は、他者に援助を求めることに対する抵抗感が強い、という結果が提出されています。しかし、その一方で、支えとなる存在について、情報や知識の提供は専門家や医療関係者、気持の支えとなるのは友人や親戚、同病者家族、との回答が得られているそうです。つまり、ご家族の心の拠りどころとなるのは、これまでにはぐくんできた人との繋がり、ということが言えるのです。「世間体もあるし・・・」、「自分だけが楽しんでは申し訳ない・・・」などと気兼ねせずに、ご自身の仲間と過ごす時間を大切にしてください。今までお付き合いをしていたお仲間も、あなたと楽しいひとときを過ごしたいと考えていることを忘れないでください。 |