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ご家族の方へ

2007年度第6回 家族会報/家族教室開催報告

2006年7月1日(日)16:00〜17:00 ハートクリニックデイケアセンター
講 師:池沢 佳之(ハートクリニックデイケアスタッフ/PSW)
テーマ:「患者さまの声・体験談」

真夏のような暑さが続いた6月が終わり、7月1日は、少しだけ過ごしやすさの感じられた中での、家族教室の開催となりました。  今回のテーマは、「患者さまの声・体験談」とのことで、ハートクリニックの家族教室では、初めての試みとなる内容でした。本来であれば、患者さまご本人からお話し頂くのが一番ではありますが、今回は、当院デイケアにて行ったアンケート、および、デイケアに通所されている患者さんからご厚意で寄せられた体験談を、デイケアスタッフ(精神保健福祉士)より、ご紹介させていただきました。

アンケートについて

昨年の家族教室開催時、参加されているご家族から、今後の家族教室に期待することとして、「患者さまの体験談」というテーマをご提案いただきました。そこで今回、試みとして、患者さまの声を、アンケートという形で集め、ご紹介することとしました。

アンケート調査にご協力いただいたのは、ハートクリニックデイケアに通所中の患者さまです。合計23名(男性12名/女性11名年齢)の皆さまにご協力いただくことができました。年齢の幅は、10代〜30代でした。

 

アンケートの内容

アンケートの中で患者さまにお聞きしたことは、以下の項目です。なお、各項目について、患者さまに自由に記述していただく形式としました。

質問項目

  • 治療を受けていることについて
  • デイケアに通所していることについて
  • 家族について(してもらって嬉しかったこと)
  • 家族について(不満や要望)
  • 将来について(夢や希望など)
  • 将来について(不安など)

 

それでは、アンケートの各項目について 順に見ていきましょう。

T)治療を受けていることについて

“主治医を信頼している”、“主治医の意見がもらえるのは良い”、“主治医に話を聞いてもらえるのが良い”という肯定的に受け止めている意見が多く聞かれました。治療自体について、肯定的に受け止めている、ということは、治療への良い動機付けにもつながります。こうした意見が多かったことは、大変こころ強いことですね。

 

U)デイケアの通所について

 “病院(クリニック)の近くなので安心できる”、“居心地がいい(リラックスできる)”、“同じ状態の人がいる安心感(がある)”という肯定的な意見が多く聞かれました。やはり、同じ疾患や、疾患は異なっても、同じ「こころの病」と闘う仲間と出会えるということは、患者さんにとって、大きな励みとなるようです。また、デイケアに参加しているときに急に具合が悪くなっても、すぐ目の前にクリニックがあり、受診できるということも、安心して通える要因となっているようです。

 

V)家族について(してもらってうれしかったこと)

 “家事をしたら「ありがとう」と言われて嬉しかった”、“普通に接してくれて嬉しかった”、“今の状態を認めてくれていること”“両親がうつ病について勉強してくれたこと”などの意見が多く聞かれました。患者さんに接するとき、「病気だから」と腫れ物にさわるように、本当はご本人ができることにまで手を出して接してしまったり、逆に、「いつまでもだらだらして」といったようにつらくあたってしまったり・・・といったことはよくあることです。ご家族として、一番近くで患者さんと過ごされていれば、患者さんとの接し方で、戸惑ってしまうことも多いことでしょう。この項目に対する患者さんの答えは、そうした戸惑いに、1つの指針を与えてくれるものではないでしょうか。患者さんご本人は、「普通のかかわり」や「病気や状態の理解」を望んでいらっしゃるようです。

 

W)家族について(不満や要望)

 “もっと病気について理解してほしい”、“いつになったら治るんだ、といわれると辛い”、“食事の時にもっとしゃべってほしい”、“話し相手になってもらえると助かる”という意見がありました。「してもらって嬉しかったこと」の裏返しのような内容です。ご自分の現在の状態についての理解と、協力を得たい、という思いが伝わってきます。 そして、最も近い存在のご家族だからこそ、何でも話せる相手であって欲しい、という願いも透かして見えてくるのではないでしょうか。

 

X)将来について(夢や希望など)

 “働くために、いろいろがんばっている”、“キチンとはたらく”、“病気の完全回復”、“普通に生活したい”、“ひっそりと無理せずに生きていく”などの「働くこと」や「病気の回復」に関する意見が聞かれました。現在の困難な状況にあっても、しっかりと病気を治して、自立して生活していきたいと考えている患者さんの姿が浮かびあがります。

 

Y)将来について(不安など)

 “本当に病気が完治するのか”、“(病気が)ぶり返さないか不安”、“ちゃんと働けるようになるのか不安”、“安定して仕事ができるか”といった、「夢や希望」を実現していくにあたっての不安が強く現われているようです。こうした不安を解消していくには、治療の継続と、社会資源を活用していくことが必要となってきます。そして、精神的なサポートを上手に得られるかどうか、といったこともポイントとなってきます。

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