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Updated:2007/11/22
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こころの健康アラカルト No.281〜290

[No.271〜280] [No0281〜290] [No0291〜300]
No. タイトル DATE
No.290 介護が終わり、喪失感にとらわれてませんか? 07/11/08
No.289 ヒステリックになっていませんか? 07/11/15
No.288 定年退職し、のんびりやっているが、最近なぜかイライラします。 07/11/15
No.287 祖母が寝たきりになり、母が身の回りを、家族はどう対応? 07/11/08
No.286 PTSDとはどんな障害なのですか? 07/11/08
No.285 お医者さんの薬で依存症に? 07/11/02
No.284 「仮面うつ病」を抱えてはませんか? 07/11/01
No.283 小中学生の200人に3人の割合で「うつ病」!? 07/11/01
No.282 「自傷行為」って知っていますか 07/10/25
No.281 元々が引っ込み思案な性格、初対面の人たちに・・・ 07/10/25

No.290 介護が終わり、喪失感にとらわれてませんか?

 高齢化社会といわれ、介護を担う人が増えています。 そして大変だった介護が終わった後、喪失感や何をしても味気ないなどの状況が続いてしまうことがあります。 また、時々亡くなった人の声が聞こえたり、誰もいない部屋に姿が見えたり、・・・。その状況が2〜3年続くという場合があるようですが、それは自然なことといいます。

 しかし、このような喪失感から心の病気にかかってしまうことがあります。 介護を主に担ってきた人にとって介護がなくなると"生き甲斐”のようなものを失ってしまい、必要とされる存在がなくなったと感じてしまうこともあるそうです。 時間ができても何もしたくなかったり、食欲がない、だるく疲れが取れないなどの症状はうつ病の可能性もあるかもしれません。

 このような喪失感を少なくするためには、介護の日々の中にも、自分の楽しみや仲間作り、など"介護する以外の自分"を作っておくと良いようです。 また、介護保険を利用したり、週に一度家族などが介護を交代するなどのサポートも必要です。

 また、このような症状を感じたときは、早めの受診が早い改善につながりますので、専門科への早期受診をお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/11/08
No.289 ヒステリックになっていませんか?

 「私って怒りっぽいかな」と思うことはありませんか。 たまに怒ったりすることは誰にでもある事ですよね。 しかし、なかには度が過ぎて突然怒り出したり、かな切り声で怒鳴りつけたり、ひいては暴力を振るう人もいます。それが続くと、周りから「そんなに怒らなくても」「大したことじゃないのに」「あの人はヒステリーだね」などどささやかれてしまう場合もあります。

 子どもを叱るとき怒鳴りつけて手を挙げたり、夫に当り散らす、部下を怒鳴ってしまうなどを繰り返したりと、心にブレーキがかからず、自分をコントロールできない場合もあるようです。 そして「どうしてあんな事を言ってしまったんだろう」と自己嫌悪に陥ってしまう人もいらっしゃるのでは。

 こういった状況とともに気分の落ち込みやだるさ、疲れやすい、何事にも関心が持てないなどの症状が現れた場合はうつ病・そううつ病などの病気が原因の可能性があります。

 怒るには大きなエネルギーが必要です。 無用な所でエネルギーを無駄使いしてしていませんか。 子供の心に影響がでたり、家族関係や、周りからの評判が悪くなってしまうこともあるので「もしかしたら」と思ったら早めに専門科を受診してみるとよいでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/11/15
No.288 定年退職し、のんびりやっているが、最近なぜかイライラします。

 「定年退職し、悠々自適の毎日です。サラリーマン時代は大変忙しかったので、『あくせくしないで好きなことをして暮らすぞ』とのんびりやっていますが、最近なぜかイライラし、家族とも衝突しがちです。放っておけばおさまるでしょうか。」こんな相談を受けました。

 「待ちに待った定年退職、よしこれからは、自分の好きなことをやるぞ」と、趣味に旅行に張り切って計画を立てていたお父さん。 しかし高揚した気分は時と共にしぼんできて、気がつけば延々と続く平凡な毎日。 描いていた理想の日々と現実との落差に戸惑い、その上身体的にも衰えを自覚してきた・・・。

 そんな時に感じる訳もない苛立ち、空しさ、不安感などには要注意です。そこに初老期のうつや不安障害といった「こころ」の病気が忍び寄っている恐れもあるからです。 最近夜眠れない、途中で目が覚めてしまう、気がつけば奥さんと口論になっている、そんな事はないでしょうか? 心当たりがあれば、やり過ごさず早めに専門医に相談されることです。 これらの症状はお薬での早期改善が期待できる上、現在の専門医院の中には、受診者の性向やご夫婦の関係等を勘案したライフプランの助言をする所もあり、充実したセカンドライフを送るヒントが得られるからです。 心療内科は少しも特別な場所ではなく、気軽に訪れていただける身近な相談室なのです。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/11/15
No.287 祖母が寝たきりになり、母が身の回りを、家族はどう対応?

 「祖母が寝たきりになり、母が身の回りを世話しています。母は明るく責任感が強い人で、進んで介護していますが、時々暗い顔を見せ心配です。『少し休めば』と言っても『大丈夫』と取り合いません。家族はどう対応すればいいでしょうか。」こんな相談を受けました。

 このコラムをお読みの方の中にも、家で高齢者を介護している、というご家庭は少なくないと思います。その際、介護者が例えばお母さん一人だけ、などと限定されてはいませんか? 介護というのは肉体的にも精神的にも非常に厳しい仕事です。一人では到底抱えきれる問題ではなく、負担を応分に分散してあげなくては、深刻な「こころ」の病気に見舞われかねません。「代わろうかといっても自分がやるからと言い張って、任せてくれない」 そんなご家族の声もありますが、それは介護に介入されるのを嫌がっているわけではなく、往々にして強い責任感に囚われている場合が多いものです。 特に介護を受ける方は、普段面倒を見てくれている人に頼り切るという特性があり、名指しで頼まれているのだから人任せにできない、と抱え込んでしまう訳です。

 まずは週1回でもいいから家族全員で介護を分担すると決意することです。遠距離で代われないという時も、ヘルパー代金を援助すれば立派な分担になりますね。介護者を孤立させない・・・それが一番です。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/11/08
No.286 PTSDとはどんな障害なのですか?

 「PTSDとはどんな障害なのですか?」こんな質問を受けました。

 PTSDとは、地震等の天災、戦争の極限状態で未曾有宇の体験をし、心におきる異変のことで、時期を経てフラッシュバックが起きます。フラッシュバックは単に出来事を思い出すのではなく、その時の心理的な反応がそのまま再現されてしまいます。戦場で爆撃を受け戦友の足が吹っ飛んだ状況が蘇ってしまったり、砲弾の音が実際聞こえて叫んでしまうのです。このフラッシュバックに伴い、悪夢・不眠・不安・抑うつ状態が現れる状態をPTSD(心的外傷後ストレス障害)と言います。

 戦争のない日本ではどうでしょう。大地震被災や、ひどいいじめを受けた場合等です。フラッシュバックが続いている時期は、身動きがとれず通常の生活は無理です。PTSDと確定診断がつく人は、つらい体験を普段語ることは、あまりありません。

 では、治療はどうかというと、治療は非常に困難で、現段階では確立した薬物療法はなく、心理療法を利用せざるをえない状況です。

 PTSDは比較的新しい言葉で、非常に広い範囲で使われいますが、「何事も親のせい。不公平に育てられた」といった類では、PTSDにはなりません。自己申告者の多くは、本当のPTSDではありません。が、境界性人格障害や軽いうつ病、不安障害を併せもっている場合もありますから、そちらの病気の治療とカウンセリングを通して生活を正していくことができます。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/11/08
No.285 お医者さんの薬で依存症に?

 近頃医師の処方による向精神薬で薬の依存症になったという報道がありました。 抗不安薬を連用するうち、次第に効かなくなり薬の量が増え、やめようとすると手の振るえ、発汗、頭痛などの離脱症状がでてしまうため、薬をやめられなくなってしまったそうです。これを防ぐためには、同じ薬でも、依存性の少ない抗うつ薬や向精神薬に切り替えていくのがよい方法ですが、抗うつ薬や向精神薬ときくと、なんとなく怖くて飲めないので、聞きなれた安定剤(抗不安薬)に頼ってしまって、そのうちに依存症にかかってしまう方が少なくありません。又、お薬は危ないからと、お酒に頼る方も多いのですが、お酒の依存性のほうがはるかに強く、いったん依存症になってしまった場合の被害は大きいので、お薬代わりにお酒を用いるのは避けたほうがよさそです。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/11/02
No.284 「仮面うつ病」を抱えてはませんか?

 「頭痛や肩凝りがひどい、身体がだるい、食欲がない」などの症状に悩まされたり、便秘や、下痢と便秘を繰り返して「辛いなあ」と感じることはありませんか。 こうした痛みや辛さを我慢していると、外出がおっくうになったり、日常生活が楽しくなくなってしまうこともあるでしょう。 早く改善したいと思って内科を訪れたり、マッサージや整骨、はりなどの施術に通うけれど一時的には楽になっても、また同じ症状を繰り返してしまう場合もあります。そして「私は頭痛持ちだから」「凝り性だから」「胃腸が弱い体質だから」と諦めてしまう人も多いといいます。

 しかしこのような身体症状の原因には「仮面うつ病」が潜んでいる場合があります。これはうつ病の軽い状態で、精神的には症状がです、身体に表れます。症状がでたり消えたりすることや、「肩こりとうつ病は関係ないのでは」など本人が気付かず放置してしまうことが多いようです。そのままにしておくと落込みがひどくなったり、意欲の低下や悲観的になるなど、精神症状につながってしまうこともあります。

 早い時期にきちんと専門医の診療を受けると、改善も早く再発の可能性も少ないです。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/11/01
No.283 小中学生の200人に3人の割合で「うつ病」!?

 「最近の新聞で、小中学生の200人に3人の割合で『うつ病』にかかっているという調査が出て、その割合の高さに驚きました。うちの子も該当するのではと心配です。うつ病かどうかの見分け方や、どれ位で治るのか教えて下さい。」こんな質問を受けました。

 「マンガやゲームで夜更かしするからでしょ!」・・・。朝なかなかふとんから出られず「頭が痛い、お腹が痛い」とぐずぐず学校に行きたがらないお子さんを、そんなふうに叱った経験のある保護者の方は少なくないかもしれません。午後には元気になって友達と遊んだりするので、一層怠けているように見えたりもします。しかし、午前中調子が悪く午後次第によくなってくこの状態は実はまさにうつ病の特徴の一つ。怠惰なのではなく病気なのではと疑ってみるポイントです。加えて子どもの場合「落込み」とか「憂うつ」といったうつ病状を的確に言葉にできず、イライラと怒りっぽかったり「だるい」「かったるい」といった表現で不調を口にする傾向があります。そんな時は早めの受診が必要です。治療には主にお薬を使います。学年が低いほど反応がよく、小学校4年生までなら1週間くらいで、5年生以上でも毎週定期的な受診を重ねれば80%が3ヶ月で良くなっていくケースもあります。ポイントは早期の対処。放置すればするほど治りにくくなります。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/11/01
No.282 「自傷行為」って知っていますか

 ふとしたことから、子どもの手首や太ももなどに切り傷を見つけてしまう・・・。 10〜20代をピークにこういった「自傷行為」をしていまう人がいるようです。マンガやインターネットなどを見て、好奇心からその行為をまねる人や、心が傷ついてしまったとき、その苦しみから逃れたいという気持ちから始めてしまう人もいるようです。自分を傷つけるとき”痛い・恐い”という気持ちが先に立つのではと思いますが、心の痛みの方が勝ってしまうといいます。また、いじめなどの苦しみや辛さ、悲しみなどと心のSOS信号を発している場合もあります。

 そんな子どもに気付いた時、「こう絶対にしてはだめよ」ということが多いようですが、心の病気が原因の場合、その言葉が守れなかったり、他の行為に転化してしまう場合もあります。また、怒りっぽかったり、すぐキレてしまうなど感情がうまくコントロールできない、行動が他の人と違うなどから社会生活に支障をきたしてしまうこともあります。本人は、「いけないこと」と思って苦しんでいる場合が多いので、家族などの周囲が早く気付いてあげることが大切です。年齢が若いほど、改善が早いので、早い専門科の受診をお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/10/25
No.281 元々が引っ込み思案な性格、初対面の人たちに・・・

 「自分の世界を広げたくて、習い事の教室に通いたいと考えている主婦です。でも、元々が引っ込み思案な性格、初対面の人たちに囲まれている自分を想像するだけで異常に緊張してしまいます。これでは何も始められないと気分が沈むばかりです。」こんな相談がありました。

 せっかく何か始めてみようと思っても、大勢の人の中にいる自分を想像すると何となく躊躇してしまう・・・ 辛い状態ですね。元々が引っ込み思案だということですが、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

 例えば今、こんな症状はありませんか? 外出時に体が重い、帰宅後ぐったりする、外に出るのが何となく怖い、人に会うと過度に緊張する、動悸、ふらつき、頭が真っ白になる、体重が極端に増減する等々・・・。 心当たりがあれば、実はそこには社会不安障害や全般製不安障害、軽症うつ病などといった「こころ」の病気が潜んでいる場合もあるのです。

 引っ込み思案はいつからですか? 生まれつきというのであればその気質はなかなか変えられませんが、昔は活発で、ある時を境に変わったとすると、その時何かの理由で「こころ」の問題を抱え今に影響を与えているのかもしれません。しかし病気といって悲観することは少しもないのです。むしろ治療すれば治るものが少なくありません。専門医に相談して早く笑顔を取り戻して下さい。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/10/25
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