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Updated:2008/01/31
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こころの健康アラカルト No.311〜320

[No.301〜310] [No0311〜320] [No.321〜330]
No. タイトル DATE
No.320 容姿を気にし過ぎてはいませんか 08/01/31
No.319 どうして? 最近感動しなくなった 08/01/24
No.318 大人になって自閉症で苦しんではいませんか 08/01/24
No.317 小学生になってもおねしょがある 08/01/12
No.316 ママ友達と上手に付き合うには 08/01/01
No.315 ”キレる人”が増えている?! 07/12/15
No.314 アルコール依存症・・・一番適切な対応は予防です。1週間に1回程度の飲酒が得策 07/12/15
No.313 「がんばらなくちゃ」が口癖になっていませんか 08/01/17
No.312 若いのに物忘れがひどいのです 08/01/17
No.311 病院に行くのが怖いのです 08/01/10

No.320 容姿を気にし過ぎてはいませんか

 「私は鼻は曲がっている、まぶたが腫れぼったい、口が曲がっているわ」そんな容貌の悩みを抱えていませんか。他人からはそうは見えないのに、自分の顔が気になり過ぎて外出や人に会えなくなり引きこもってしまう人がいるそうです。また、体型が気になり過ぎて、自分は太っていると思い込み摂食障害に陥ってしまう人もいるそうです。このように自分の容姿の一部が許せないという独特の基準を持つ「醜形恐怖」という「こころ」の病気があります。

 他人から見た自分の顔と鏡に映る顔とでは、陰影の関係から鏡の中の自分の顔は平面で、えらが張っていたり丸く見えてしまうことがあります。また、「二の腕が太いわ」と感じても自分の目からの距離から考えると太く見えるのが普通です。しかし、「太っていないよ」などという周りの声に耳を貸さなくなってしまうそうです。

 容姿を気にすることがストレス因子となり、抑うつ状態や不安障害などの「こころ」の障害を合併してしまう場合もあります。摂食障害は体系に変化が見られますが、顔に関する醜形恐怖は本人が気づかないことが多いので、家族や周囲の人が変化に気付いたら、早めに専門科を受診されることをお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/01/31
No.319 どうして? 最近感動しなくなった

 「最近笑わないねと主人に言われました。そういえば笑っていません。泣くこともなくなりました。毎日が味気ないです。」こんな相談をうけました。

 ちょっとした事が可笑しくて楽しくて、昔は私、あんなに笑ってたのに・・・。 日常のふとした瞬間、そんな自分に気づいて思わずため息、なんて誰もが経験しがちですね。悲しい映画に涙を流したり、美しい風景にワァーと感激したり、そういう感情が乏しくなってしまうって確かに寂しいことですが、年齢を重ねた深みよ、大きく構えれば深刻になりすぎる事もありません。

 でも、注意して頂きたい点もあるんです。それはうつ病や躁うつ病、統合失調症といった「こころ」の病気が関係している場合。結婚や妊娠・出産、子育ての開始、更年期、子離れ、ご主人の定年といった生活の節目節目に何か今、味気なさを感じていれば、なるべく早く専門医にご相談ください。大切な人生ですもの、「我慢しない、頑張らない」で「こころ」の不調は上手に軌道修正して下さいね。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/01/24
No.318 大人になって自閉症で苦しんではいませんか

 「自閉症」も診療内科の受診対象になることをご存知ですか。自閉症とは、言葉の遅れや相手の言ったことを理解できず、言葉のやりとりがうまくできず、そのため会話をしたがらなかったり、コミュニケーションが取れず、時にはいじめの対象になってしまうこともあります。

 自閉症の中でも言葉の遅れや知的な障害がみられない「アスペルガー症候群」は、相手が笑った時に「この人は楽しいんだな、喜んでいるんだな」などという感情も表情から読み取れず、「楽しい」と言葉にしないと理解ができないのです。 また、気付かないまま大人になってしまい、社会生活の妨げとなってしまう人も多いです。

 自閉症とうつ病、統合失調症などの心の病気は区別がつきにくいので、時間をかけて診断することが大切です。原因がはっきりすると二次的な抑うつから開放され、不安がなくなることもあります。また、院内で同じ症状の人と話したりすると「自分だけではないんだ」と安心できたり、どのように生活しているかを知ることにより、無理をしない、”新しい生き方”を発見できる人も多いのです。自分にあった生活を送るためにも専門医に相談してみてはいかがでしょうか。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/01/24
No.317 小学生になってもおねしょがある・・・責めずに生活習慣を整えて

 子供のおねしょについてお話しましょう。

 小学校入学以降のおねしょは”夜尿症”と呼びます。原因には、日中の排尿の少なさや、夜間の水分取り過ぎなど、生活習慣によることが考えられます。ほとんどの場合、年齢とともに治ります。

 保護者が気をつけることは、生活習慣を整えることです。また、夜尿症を責めたり、心配し過ぎたりしないようにしてください。

 合宿などで外泊するときは、宿泊を楽しむためにも、事前に本人と付き添いの大人に対応を伝えましょう。具体的には、寝る前の水分摂取を控える、就寝前にトイレを促す、夜中に起こしてトイレに行かせるなど。翌朝は、起床時間前に夜尿をしたか確認し、夜尿した場合は、ほかの子供たちにわからないよう下着を替えるなどです。専門医で治療を受ける場合、夜尿症の症状に合わせ、薬物療法などを行います。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/01/12
No.316 ママ友達と上手に付き合うには・・・執着し過ぎない関係を

 子供を介したママ同士の交友関係”ママ友達”。子供が絡んでいるだけに、気を使うことが多いもの。ママ友達と上手に付き合う方法はあるでしょうか。

 うつ病、社会不安障害、空間恐怖などの症状があると、人と接することや、外出すること自体が非常に苦痛で困難です。この場合、治療が必要です。

 心の病ではない、一般的な場合は、ママ友達と深くかかわり過ぎて重荷になったり、唯一のママ友達グループにうまくなじめないなどを悩みに挙げられる人がいるかと思います。”みんなに良く見られたい”という思いが強過ぎると喜怒哀楽が表現できずストレスが増える原因になります。家族や実家の両親や息の合う友達など、身近な相談相手を増やして、ストレスをためないようにしましょう。また、特定のママ友達グループだけでなく、自治体や趣味の仲間など、さまざまな接点を作りましょう。付かず離れず、一つのグループに執着し過ぎない付き合いを続ければ、気持ちにも余裕ができます。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/01/01
No.315 ”キレる人”が増えている?!

 街中で、ささいなことに憤慨し”キレている人”に出会ったことはありませんか。

 このような状況に出くわしたとき、どのような対応をすればよいでしょうか。 1人で対応しようとすると、暴力などの被害を受けることがあります。まずは警察に通報を。精神科では「興奮した1人の患者には、4人以上で対応する」という経験則があります。これは、対応する人数が多いため、患者は1人の力ではかなわないと判断し暴力に訴えることが少なくなるから。多くが取り巻いて見ているだけでも一定の抑止があります。

 キレる人が増えていると言われますが、社会情勢に原因はあるのでしょうか。原因の一つに、昔に比べ兄弟の数が減っていることが挙げられます。幼いころから、葛藤(かっとう)の対処法を十分に身に付ける機会が少なく、怒りをコントロールする能力を発達させにくいのでキレやすいと思われます。現代の子供たちには、同世代が集まるクラブ活動などで社会との接点を持たせ、感情をコントロールする機会を増やしてあげることが大切です。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/12/15
No.314 アルコール依存症・・・一番適切な対応は予防です。1週間に1回程度の飲酒が得策

 12月はクリスマスや忘年会など、お酒を飲む機会が増えますが、飲みすぎは禁物です。適量を超えて飲み続けるうちにアルコール依存症になってしまうケースもあります。

 アルコール依存症の数は全国で60万人〜250万人ほど。40代以上は9対1と男性が多いのですが、20代から30代前半は1対1。男女同数と推定されています。

 アルコールに関してはアルコールの乱用、アルコール依存症、アルコールによる中毒性障害の3つがあります。乱用の場合は睡眠薬や鎮痛剤の代わりや、人前で話す緊張感をとるためなど危険な状態でお酒を利用してしまいます。アルコール依存症には色々なステージがあり、中核的症状はアルコール摂取がコントロールできない状態。例えばお酒を1合と決めても2合に増えるとか、飲酒の予定時間が過ぎても飲み続けるなどです。耐容量の増加も一つのサインです。初期の飲酒量より1.5倍程度の率で、2ステップ、3ステップと数年単位で増大していきます。このようにコントロールの喪失傾向+耐容量が増大してくると探索行動が起こる場合があります。ついお酒を探し、無ければ夜中でも買いに行ってしまう。身体的にも依存が形成されると離脱症状、禁断症状が出ます。

 離脱症状とはアルコール血中濃度が急激に下がって起こる自律神経症状の総称。動悸、寝汗、手足がつる・震える、下痢、微熱が出るなどの症状が出ます。これはアルコール依存症の初期段階。次の段階は朝からお酒を飲むようになります。 食事ごとに飲酒するのが分散飲酒。エスカレートすると連続飲酒発作となり飲んでは寝る状態に。そうなると入院治療が一般的ですが、中等症から重症の方の治療成績は肺がんの4期より悪いといえます。寝酒が必要な人は入眠障害の場合が多く、適応障害とか神経症の場合もあります。気分を上げるためにお酒を飲む人は軽症のうつ病の場合があります。人とコミュニケーションをとるためにお酒を飲む人は、社会不安障害ということもあります。また肝障害で入院している場合、ある総合病院での調査では受診者の75%がアルコール依存症の疑いがありました。

 治療は本人の自覚がないと続きません。一番確実なの一週間に1回程度の飲酒にすること。冠婚葬祭などの決まった場で、たまに飲む程度がよいですね。内科的な適正飲酒は、日本酒で1日1合未満。休肝日を週2日以上設けましょう。

 アルコール依存症は社会的信用を喪失する怖い病気です。日ごろから予防をし、病気になったら早期治療を。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 07/12/15
No.313 「がんばらなくちゃ」が口癖になっていませんか

 仕事や家事はと忙しい毎日を送りながら、頑張りすぎて燃え尽きてしまう女性が増えているようです。責任感が強く、几帳面、自尊心が強く、周囲から信頼が置ける人に多く見られ、頑張り過ぎから倦怠感や疲労感が起こり始め気力や意欲を失ってしまうそうです。うつ病などの心の病気を発症して寝込んでしまう人もいます。

 追いつめられた感じや圧迫感があっても今までは出来たのだから何とかなると突き進んでしまったり、責任感の強さから周りに迷惑を掛けられない、仕事を頼めないということが原因になることがあります。また、子供も小学生くらいになると手伝いができるようになるのですが、塾や習い事があるから負担をかけられない、主婦の勤めだからきちんとやらなくてはと自分一人で抱え込んでしまい、体調を崩してしまうこともあるそうです。

 頑張りすぎて倒れてしまったら大変。職場では仕事量を見直して周りの協力を仰いだり、家庭では子供と一緒に洗濯物のたたみ方やしまい方を教えてあげ、家事の負担を減らすのも良い方法です。

 しかし、眠れない、休日起きあがれない、めまいふらつき、肩痛、頭痛や吐き気など身体の症状が見られたら早めに専門科を受診することをお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/01/17
No.312 若いのに物忘れがひどいのです

 「待ち合わせの場所や時間が真っ白に飛んでしまうことがあります。まだ30代です。どこか悪いのでしょうか」こんな相談がありました。

 お友達との約束やご主人からの頼まれ事を忘れてしまった。財布や通帳の置き場が分からなくなった・・・。こんなことが頻繁に起こるとちょっと困りますね。若年性のアルツハイマー病を心配される方もいらっしゃいますが、それは極めて稀なケース。まずは毎日が忙しすぎないか立ち止まってみましょう。忙しすぎると脳が情報を処理しきれず健康な人でも物忘れがち。思い切って休むことです。しかしそれでもまだ食欲がなく眠れない、めまいやふらつき、頭痛がする、などの症状があれば、もしかすると解離性障害、うつ病、境界型パーソナリティー障害などの「こころ」の病気が潜んでいるかもしれません。

 年初の何かと気ぜわしい時期ですものね。ちょっとした物忘れに深刻になりすぎる必要はないと思いますが、心当たりがあれば、早めに相談下さいね。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/01/17
No.311 病院に行くのが怖いのです

 「『こころ』に不調を感じています。でも病院にいくと、自分がダメになったことを認めるようで怖くて行けません。」こんな相談を受けました。

 このような悩みは、実はとても多いのです。「こころ」の病気への根強い偏見がご自身の中にあったり、もしや再起不能な程ひどい状態を宣告されてしまうのでは、という漠然とした恐れが主な理由のようです。心当たりはありませんか?

 「こころ」の病気になると脳全体が冒されて、社会生活すら営めなくなるのではと悲観的に考えがちですが、実際はそんなケースはごく稀で、治療によって十中八九はよくなります。ましては癌の宣告にも匹敵するような恐ろしい診断をされてしまうのでは、というような心配はほとんど無用です。むしろ病院を避け辛い気分をほうっておく方が深刻な問題。それだけ回復に時間がかかるからです。安心して専門医にご相談ください。その時が笑顔を取り戻す第一歩です。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 08/01/10
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