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Updated:2007/04/06
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パニック障害について -1 ・・・・・ パニック障害の症状

 パニック障害は典型例では表-1.の様に進行していきます。

表-1. パニック障害の進展過程
(1) 症状限定性発作
(2) パニック発作
(3) 心気症
(4) 予期不安
(5) 限定された恐怖症性回避
(6) 広汎な恐怖症性回避
(7) 続発性(二次性)うつ病
(8) 全般性不安状態

*全般性不安状態はいずれの進展過程においても出現しうる
(McGlynn TJ et al,1991より改変引用)

(1) 青天の霹靂(へきれき)のように、「パニック発作」が襲ってくる

図-1. パニック発作 ある日突然、強い恐怖感(不安感)を伴い、動悸・発汗・めまい・息苦しさ・吐き気などが発作的に出現します。これを「パニック発作」といいます(図-1, 図-2.参照)。この発作は場所を選ばない上、人によっては「このまま死ぬんじゃないか」「何か重大な病気の症状ではないか(心気症)」と思う位恐ろしく感じる症状であり、救急車を呼ぶ方も少なくありません。ところが、救急外来では諸検査で異常を認めない為、多くは「過呼吸気味ですね」「ちょっと疲れただけでしょう」と言われ帰宅させらてしまいます。しかし少し経って、また同様の発作が繰り返し出現します。

 症状によって、循環器科・消化器科・呼吸器科を転々と受診する事が多いのですが、あらゆる検査でも異常が見つかりません。発作の始めの頃は「症状限定発作」と言って、1〜2種類程度の身体症状を伴う軽い発作である場合も多く、回数を重ねるに連れ徐々に発作が重症化していく傾向となります。また、人により発作の頻度や重症度にかなり広い幅があります。ある人は週1回だけの軽い発作が何ヶ月にも渡って続いたり、別の人は一週間連続の発作の時期と全く起きない半年間の時期を数年にも渡り繰り返したりします。

図-2.パニック発作時の症状別頻度

(2) また起こるのではないかという「予期不安」が出てくる

 原因不明の不安を抱いている内に、「発作がまた起こったらどうしよう」と考える「予期不安」が強まり、落ち着いて仕事や家庭生活を送る事が困難になってきます。

(3) だんだん空間回避傾向(広場恐怖)が強まる

 発作はどの場所で起こり易いというものでもありませんが、例えば車や電車の中・スーパーのレジ待ちの列・人混みなど「いざという時に助けを求める事が困難な場所」で発作が起こると、次からはそうした場所(空間)を恐怖症的に回避(広場恐怖)する様になります。当初は回避する範囲は限定されていますが進行と共に広汎化していき、例えば電車通勤している会社員の中には出社できなくなる人もいます。

(4) 二次性(続発性)のうつ状態とな

 上記の様な状態が長期に渡って続くと、持続的な緊張状態と自尊心(自分に対する自信)の喪失などを契機に、徐々に抑うつ気分や倦怠感を中心症状とした二次性のうつ状態になります。しかし中には、発作の初期から軽いうつ状態を伴う人もいます。

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