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うつ病について (8)

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体の病気にはうつ病がよく合併します

身体疾患 有病率(%)
がん 20〜38
慢性疲労症候群 17〜46
慢性疼痛 21〜32
冠動脈疾患 16〜19
クッシング症候群 67
痴呆 11〜40
糖尿病 24
てんかん 55
血液透析 6.5
HIV感染 30
ハンチントン舞踏病 41
甲状腺機能亢進症 31
多発性硬化症 6〜57
パーキンソン病 28〜51
脳卒中 27

 近年、合併うつ病の治療の重要性に対する認識が高まり、身体疾患を有する患者のうつ病有病率が多数報告されています。一般的に、内分泌疾患、冠動脈疾患、消化性潰瘍、慢性関節リウマチ、糖尿病、パーキンソン病、脳血管障害、がんなどの疾患で、うつ病の合併率が高いことが指摘されています。多いものでは、約30〜50%の合併率が報告されています。

 

Wise MG, et al.:American Psychiatric Prex, Washington, DC, 2002

 

身体疾患に及ぼすうつ病の影響

  • 体の病気に対する治療意欲を低下します。
  • 体の病気の症状を悪化させます。
  • 体の病気を長引かせます。
  • 体の病気の再発率を高くなります。

高血圧でうつ病を疑う患者の特徴 

  • 高血圧でうつ病を疑う患者さんには、いくつかの特徴があります。
  • 降圧薬でも血圧安定せず、変動している患者
    (胸部痛、肩こり、動悸、頻脈を訴えるケースは特に多い)
  • 虚血性心疾患の患者 (特に高齢者、更年期女性)
  • 検査をしても異常がなく、 「肩こりや疲れやすいことがありますか」と聞くと「はい」と答える患者

心筋梗塞とうつ病の合併

心筋梗塞後の6ヵ月死亡率の比較心筋梗塞を発症した患者さんにおいて、うつ病を合併している患者さんと合併していない患者さんとで6ヵ月後の死亡率の比較を検討したものです。 うつ病を合併している患者さん35例(16%)、合併していない患者さん187例(84%)を対象に調査を実施したところ、6ヵ月後に12例の患者さんが亡くなっていました。うつ病を合併している患者さん6例、うつ病を合併しない患者さん6例と同じ例数でしたが、うつ病を合併した心筋梗塞の患者さんは合併していない患者さんより、6ヵ月で5.7倍心臓死が多く見られたと報告されています。

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