糖尿病の方の10%にうつ病があります
下表は、糖尿病患者さんにおけるうつ病の発現頻度の調査報告のまとめです。多いものでは30%近い報告もありますが、10〜20%という報告が多いようです。
| 報告者 |
症例数 |
発現頻度(%) |
評価方法 |
| 現存 |
生涯 |
Contorolled
Pookin et al.
Robinson et al.
Wells et al.
Weverer et al.
Uncontrolled
Biglan et al.
Lustman et al.
Marcus et al.
MAvou et al.
Wilkinson et al. |
75
130
154
55
89
114
66
109
194 |
10.7
8.5
9.6
14.0 |
12.7
14.4
27.3
17.66-22.2
32.5
31.8
11.0
16.5 |
DSM-V
ICD-9
DSM-V
CIS
RDC
DSM-V
DSM-V
ICD-9
CIS |
DSM-V:Diagnostic and Statistical Mannal of Mental Disorders-V
(精神疾患の診断・統計マニュアル第3版:アメリカ精神病学会発行)
ICD-9:International Classification of Diseases-9 (国際疾病分類第9改訂版)
CIS:Clinical Interview Schedule
RDC:Research Diagnostic Criteria |
Goodnick PJ, et al.:J Clin Psychiatry 56(4):128, 1995
がん患者さんの約40%に不安やうつ病が存在します。

がん患者さんの精神疾患有病率を示した有名な疫学調査の結果です。
1970年代後半に米国東部の主要な3つのがんセンターで、無作為に抽出された215例の告知を受けたがん患者さんに精神科構造面接を実施した結果、約半数の47%は何らかの精神疾患を伴うことが示されました。その内訳は、抑うつや不安を伴う適応障害が32%、うつ病が6%、せん妄、痴呆などが4%でした。つまり、がん患者さんの30〜40%に不安や抑うつが存在していたということになります。したがって、せん妄などの脳器質性精神障害を除けば、がん患者さんの心の負担の中核をなすものは適応障害やうつ病であると考えられます。そのため、がん患者さんの精神的負担を軽減し、積極的に治療に取り組めるようにするためにも、不安や抑うつに対する治療が重要となってきます。