No.141〜150
| No. | タイトル | No. | タイトル |
| No.149 | タバコが止められない・・・ニコチン依存症について | No.150 | SAD(社会不安障害)を知る・・・成功例を30秒イメージ |
| No.147 | ダメな自分を受け止める・・・打たれ強くなれ! | No.148 | 新人諸君、自分を大切にね! |
| No.145 | 以心伝心はありえない・・・外国人とのやりとり | No.146 | 仕事第一主義の破たん・・・何が一番大事? |
| No.143 | 中間管理職のうつ | No.144 | 言葉が思う様に通じない! 日本で働く外国人の現状 |
| No.141 | 心の”体操”で不安を取り除くリラクゼーションとは | No.142 | あがり症を治して新社会人へ! |
150 SAD(社会不安障害)を知る・・・成功例を30秒イメージ
SAD(社会不安障害)とは、特定の場面や人物の前でのスピーチや会食時に強い不安や恐怖を感じ、社会生活に支障を来たす心の病です。
治療法としては、投薬と共に、イメージトレーニングを行うことも有効。小さなことでよいので成功例を探します。例えば、実際にはひどく上がってしまう人前での発表もイメージの中ではうまくできるということがあります。苦手なシチュエーションでうまくやっている自分の姿を寝る前に30秒、毎日繰り返しイメージ。同じ成功例を10回イメージすることは現実で1回成功したのと同じ自信を与えます。そして現実にスピーチにトライ。1度成功すれば大きな力となり次第に立ち居ふるまいも堂々と明るくなり、病気で隠れていた本来の人格が戻ってくる人もいます。
失敗にとらわれず、プラスのイメージで自身を回復することは何事にも必要ですね。
ハートクリニック院長 浅井逸郎 06/04/08
149 タバコが止められない・・・ニコチン依存症について
今年の4月から医師による禁煙指導が治療と位置づけられるようになりました。タバコが止められないニコチン依存症についてお話しましょう。
手持ち無沙汰になるとついタバコに手が出てしまう「止めたいけれどなかなか止められない」と言った、タバコが止められないニコチン依存症の方が多くいらっしゃいます。
ニコチン依存症には三つの特徴があります。一つめは、同じ効果を得るためにたくさんの物質が必要になる「耐容量の増大」。若い頃に数本吸っていたのが一箱、二箱と徐々に数量が増えている人もいるはずです。
二つめはタバコを止めると軽いイライラ感やソワソワ感、人によっていは不安感が強くなる「離脱症状」。
三つめは、「コントロールができなくなる」ということ。自分の意志ではブレーキをかけることができなくなり、病院などの禁煙箇所でも我慢できずに隠れて吸ってしまいます。
最近はタバコの害に対する理解が深まっているので、家族が喫煙者の健康を心配して禁煙を促すケースが多くなっています。
しかし、本人からしてみるとタバコが唯一の楽しみであり、そこから周囲との葛藤、摩擦が生まれてくるわけです。
禁煙や禁酒などで失敗を繰り返す人は一度、専門医に相談してみるのも良いかもしれませんね。
ハートクリニック院長 浅井逸郎 06/04/13
148 新人諸君、自分を大切にね!
入学や入社の季節です。初めての仕事や勉強を、初対面の人の中で始めるのは大変なエネルギーがいるものです。まずは周囲との人間関係を築くこと。そうすれば、わからないことも聞けますからね。同時に、古くからの友達や家族と過ごす、気を許せる時間も大切に。
早く仕事を覚えようと頑張るうちに、疲れてたまらない、朝出かけるのに気が重い。眠れない日が続くという状態になったら、ちょっと心に負荷がかかりすぎているサイン。早めに手当てしてあげましょう。周囲に迷惑が及んでからだと、自分も更に辛くなりますから。
メンタルクリニックは行きづらいという方、内科と同じですよ。問診表に記入して、今困っていることを医師に話してくれればOK。診断がついたらお薬や治療法を相談します。
ハートクリニック院長 浅井逸郎 06/04/07
147 ダメな自分を受け止める・・・打たれ強くなれ!
春! 新しく学校や会社にフレッシュマンが仲間入り。最近、ちょっとした注意や叱責を受けると、登校や出社拒否になってしまうケースが増えているようです。
今まで親や教師などに誉められ「いい子」で育ってきた人ほど、打たれ弱いという面があります。「だめな自分」というネガティブな評価に慣れておらず、全否定されたように感じてしまいがち。注意した人間は、その人にもっと良くなってほしいと期待をしていて、相手の心に深いダメージを与えたと考えていないもの。点数社会で評価されてきた人ほど、人間関係の対応に不慣れで、他人の一言で立ち直れなくなることも。
でも自分の中でうまく行っていることは何かしらあるはず。小さなことから自信を回復し「こんな風になれたらいいな」とイメージを描いてみて。人間本来の持っている柔軟性を信じスタートを切って欲しいです。
自分の気持ちひとつで価値観は変えられるはず。
ハートクリニック院長 浅井逸郎 06/04/07
146 仕事第一主義の破たん・・・何が一番大事?
4月、気持ちを新たに頑張りたいとき。目標があまりに高く、かたくなだと心のバランスを崩すこともあるようです。
出世至上主義で、仕事に精を出していた働き盛りの優秀な男性がいました。あるとき、後輩に追い抜かれてしまい、いつもなら堂々とできていたプレゼンがこなせなくなりました。頭の中が真っ白になり、全く言葉が出てこないと。職場でもその後輩を意識するあまりにぎくしゃくと。仕事がうまくいかないのは家庭のフォローが足りないからだと思い、夫婦仲も不和に。こういう場合、その人の現状を肯定してあげ。本人に伝えます。「今、十分頑張っていてすごいじゃないか」と。また、会社を休み仕事以外の時間を作ることをアドバイス。今まで見えていなかった家族や友達、地域とのつながりを見つめなおし構築することは、自分への投資です。こうした時間を経て、次第に表情も穏やかになり心の安定を取り戻すことができました。
ハートクリニック院長 浅井逸郎 06/03/25
145 以心伝心はありえない・・・外国人とのやりとり
日本で暮らす外国人の現状と「こころ」の状態について引き続きお話しましょう。
日常生活の場面では、日本独特の「井戸端会議」と呼ばれるご近所付き合いがあります。おおむねヒソヒソと話をしたり、誰かが近くを通るたびに「チラッ」と見たりしがちです。たまに挨拶や会釈をすれば答えてくれるけど、話に夢中だと気づかれない場合もあり、引っ越してきたばかりの外国人にとっては「仲間に入れてもらえない」「無視されている」などと受け止めてしまいがちです。挙句には「自分の悪口を言われているのではないだろうか?」といった被害妄想に似た考え方に捉われてしまいます。これは「被害念慮」と呼ばれる適応障害が生じている状態。この状態が長引けば、家に引きこもる恐れもあります。
外国人と接するときには、身振りや態度で伝わるだろうと期待せずに、はっきりと意図を伝えることが重要です。相手が何を言っているか分からなければ、不安になり物事を被害的に解釈しがちです。
ゆっくりと話す、はっきりと話す、場合によっては絵にしてみたり、通訳の人を介してきちんと説明できるような配慮が必要です。中途半端な態度だと相手に真意が伝わらないだけでなく、誤解が生じ悪く受け止められる場合もあります。
ハートクリニック院長 浅井逸郎 06/03/23
144 言葉が思う様に通じない! 日本で働く外国人の現状
慣れない異国で暮らす人にとって言葉が通じないことはとても不安になるものです。日本で暮らす外国人の現状とこころの状態についてお話しましょう。
言葉が通じない、習慣が異なるということで適応に困ってしまう外国の方はたくさんいます。当クリニックでも同じような悩みで通院されている外国人や日系人の方がいらっしゃいます。
言葉が不自由で働きに出る場合、就労開始時点で思っていたような仕事と少し違ったりすると、「いじわるされているのでは?」と被害的になりがちです。
外国人の方が就労されているような仕事場では、様々な国の人が採用されているケースが多く、国ごとのグループに集まりがちです。作業のペースや取り組み方も国によって様々です。
言葉がわからないだけでなく、感情表現の仕方が国によって違うために相手にそんな気がなくても「自分は嫌われている」「排除されようとしている」というような誤解を生じることもあります。
外国では握手をしてくれる場面でも、日本人は笑顔でいる、というだけで被害的になりがちです。また、外国では女性同士のハグは普通の事でですが、日本の女性はあまりしません。当クリニックの看護師やスタッフとハグをしたことで症状がよくなったケースがあります。
ハートクリニック院長 浅井逸郎 06/03/23
143 中間管理職のうつ
30代後半から40代の、特に大企業や官庁の中間管理職の方にうつ病は多いですね。昇進したとたん、なる人も少なくありません。
上司からは過大に期待されて、部下は思うように動いてくれない。そのような環境で、自責感から、自分が仕事を全面的に背負ってしまう。残業に、残業を重ねて、疲れきってしまうのです。
下で働いていたときは、言われたことを精一杯やっていれば上からも評価され、それでよかったのですが、人を使う立場になると、状況は一変します。特に大企業の場合は、中間管理職は人事権を持たない。あてがわれた人材で、仕事をこなさなければなりません。小さいところでしたら、自分が信頼できる人、仕事のやりやすい人をつけてもらえたりもしますが、大きいところではそうはいきません。
また、上位のポストというのは、それなりにできる人が選ばれるわけですから、その人に比べると、下の人たちは働きが劣っても仕方がない訳です。そこを踏まえずに部下に厳しい口調で注文を出す。もしくは部下に仕事を任せず自分で残業してしまう。同期や先輩を抜いて大抜擢されたような場合は、もっと微妙な人間関係をも処理しなければならなくなります。この前までは友達であったのが、上下関係に変わってしまうのですから。管理職になって急に攻撃的になる人もいますし、下の人も過剰に反応してしまうときがあります。 (このコラムはこちらに続きます。)
ハートクリニック院長 浅井逸郎 06/03/09
142 あがり症を治して新社会人へ!
一対一なら平気なのに、大勢の人の前ではあがって何を話しているのかもわからなくなってしまう方。はにかみ屋さんだとわかってもらえていても、社会人になると困ることもありますね。会議で発表したり、お客さんの前で説明する度に冷や汗や動悸。就職試験で面接官が並ぶ部屋に通されたら、もう頭は真っ白。そんな方も二、三ヶ月の治療でかなりの方が良くなります。
お薬も使いますが、まずイメージトレーニング。続いて大勢を前にするシーンのリハーサルを行って訓練を積みます。専門家の手助けでじっくり病気に取り組めばとてもよくなるのですから、安心して新社会人として活躍してください。これから就職活動される方は今から取り組めば、面接も恐れることはないでしょう。
ハートクリニック院長 浅井逸郎 06/03/03
141 心の”体操”で不安を取り除くリラクゼーションとは
リラクゼーションを知っていますか?
リラクゼーションのひとつに筋肉の緊張と弛緩(しかん)を利用した筋弛緩法があります。不安なときは筋肉が緊張し、安心すると筋肉がゆるみます。逆に意識的に筋肉の緊張をとると不安が軽くなることが知られていますがこれを利用する方法です。
こういった方法を臨床心理士と一緒にトレーニングすることは、心の病への対処法のひとつです。軽い神経症などに効果がありますが、環境調整が役立つことがあります。神経症などでは人間関係や仕事上のあれこれ、家族のトラブルなどが経過を悪化させる場合があり、このような環境を改善することで経過が好転することもあります。またパートナーや親、子供が心の病気を持っていると、そのことがストレス因子となることも。相手が治れば、自身の回復も早いです。
ハートクリニック院長 浅井逸郎 06/02/25
