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こころの病気のはなし > 専門編 > 脳炎後症候群

脳炎後症候群

F07.1 脳炎後症候群 Postencephalitic syndrome

 

疾患の具体例

34歳、女性。仕事の疲れがたまっていたある日、発熱と頭痛、吐き気に襲われました。しばらくするとけいれんが起き、おかしいと思って病院を受診しました。

医師から「単純ヘルペス脳炎」と診断され、抗ウイルス薬などによる治療を受けました。その後、回復しましたが、倦怠感がとれず、小さな物音にも驚いてしまうほど神経が過敏になりました。物事を考えたり、覚えたりすることができなくなり、仕事にも支障を来します。

再び病院を訪れると、今度は「脳炎後症候群」と診断されました。

 

症 状

症状の表れ方はさまざまで、個人差や感染源の違い、感染時の年齢などによって変わると考えられています。例えば、全身のだるさ、無感情あるいは刺激に対する敏感さ、認知機能の低下(学習困難)などが挙げられます。

また、睡眠や食行動、性的な行動などのパターンが変化する人もいます。さらに、麻痺、聴覚障害などが表れる人もいれば、言葉をうまく発せなくなったり、計算ができにくくなったり、立体物を理解できずに積み木を詰めなくなったりするなど、神経学的機能不全が生じる人もいます。

 

原 因

ウイルス性あるいは細菌性脳炎によって、回復したあとも脳になんらかの異常が残ることが原因です。

ウイルス性脳炎には、単純ヘルペス脳炎、日本脳炎、狂犬病、水痘帯状疱疹脳炎などがあります。細菌性脳炎には、マイコプラズマ脳炎、結核、リステリアなどが挙げられます。

 

症状・経過

基礎にある病変の経過にともなって変化します。しばしば病気になる前のように戻ることがあり、この点が器質性パーソナリティ障害と違います。

 

治 療

元となっている病気が治療可能な状況であれば、その病気の治療をします。

 

診断基準:ICD-10

症状としては全身倦怠感、無感情あるいは易刺激性、認知機能の低下(学習困難)、睡眠と食行動のパターン変化か、性的な変化、そして社会的判断における変化が含められている。

麻痺、聴力障害、失語、構成失行、失算のようなさまざまな残遺的な神経学的機能不全が存在することもある。

 

診断基準:DSM-5

記載なし

 

※参考文献

『ICD-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン(新訂版)』(医学書院)

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