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こころの病気のはなし > 専門編 > 統合失調感情障害

統合失調感情障害

F25 統合失調感情障害 Schizoaffective disorders

 

疾患の具体例

25歳、男性。数年前から統合失調症を患っていましたが、最近になって躁状態も同時に起こるようになりました。もともと、統合失調症による症状として、誰かに見張られている気がしたり、あとを付けられたりしている気がすることがあり、まとまりのない話し方をしていましたが、それらに加え、やたら興奮したり、ハイテンションになったりするようになりました。定期的に診察を受けている医師からは「統合失調感情障害」と診断されました。

 

症 状

統合失調状と感情障害症状の症状が同時、あるいは数日のずれがなく生じる障害です。感情障害症状には、うつ病型と躁病型があります。いわば統合失調症とうつ病・躁病が同時に発症するわけですが、いずれの症状も、統合失調症やうつ病あるいは躁病の診断基準を満たすほどではありません。

感情障害が、元から存在する統合失調症に重なったり、統合失調症の症状の一部を成したりする場合もあれば、ほかの持続性妄想性障害と共存・交替する場合もあります。ここで言う「ほかの持続性妄想性障害」とは、「F22 妄想性障害」の診断基準を満たさないものです。あるいは、持続する幻声、あるいは統合失調症の診断基準を満たすほどでない妄想がある状態を指します。

なお、統合失調症のあとにうつ病を発症する「F20.4 統合失調症後抑うつ」とは別の障害です。

 

予 後

感情障害症状のタイプによって、多少、予後が異なります。躁病型のほうは予後がよく、通常、完全に寛解するとされています。一方、うつ病型の予後は完全寛解と至らない場合がります。

 

特 徴

罹患率や患者数は明確になっていませんが、実際には無視できないほどよく見られる障害と言われています。

 

診断基準:ICD-10

統合失調感情障害の診断は、病気の同一エピソード中に、明確な統合失調症状と明確な感情症状の両者が同時に、あるいはお互いが数日以上のずれがなく顕著となるが、その結果として病気のエピソードが統合失調症の診断基準もうつ病あるいは躁病エピソードの診断基準も満たさないときにのみくだされる。この用語は、病気の別々のエピソードに、統合失調症状だけ、あるいは感情障害症状だけを呈する患者には適用されない。たとえば、統合失調症患者が精神病性エピソードのあとに抑うつ症状を現すことはよくみられる[統合失調症後抑うつ(F20.4)を参照]。躁病型あるいはうつ病型の一方、あるいは両者が混在した統合失調症感情障害のエピソードを繰り返す患者もいれば、典型的な躁病あるいはうつ病のエピソードの間に存在する1、2回の統合失調感情性エピソードを示す患者もいる。前者の場合は、統合失調感情障害が適切な診断である。後者の場合は、統合失調感情障害のエピソードがあっても、その他の点で臨床像が典型的ならば、双極性感情障害あるいは反復性うつ病性障害と診断してさしつかえない。

 

診断基準:DSM-5

記載なし

 

※参考文献

『ICD-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン(新訂版)』(医学書院)

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