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こころの病気のはなし > 専門編 > 精神病症状を伴わない躁病

精神病症状を伴わない躁病

F30.1精神病症状を伴わない躁病

Mania without psychotic symptoms

 

疾患の具体例

17歳、男性。もともとは大人しい性格でしたが、学校から帰るやいなや、母親にとりとめのない話をします。話している途中、一人で大笑いしたり、興奮ぎみで何を言っているか分からなかったりすることもあります。学校の成績は中程度でしたが、「本気を出せば1番だ」と何度も言います。実際、深夜まで勉強をしているようですが、途中でマンガを読んだり、独り言を言ったりして落ち着きません。はた目から心配になるほどテンションが高いため、病院を受診すると「精神病症状を伴わない躁病」と診断されました。

 

症 状

幻覚や妄想などの精神病症状は伴いませんが、その場の状況にそぐわないほど気分が高揚する障害です。これといった理由がなくとも、愉快で陽気な気分が続き、場合によっては自分では制御できないほど興奮状態になります。やたらと行動的になり、行きすぎたおしゃべり(談話促迫)になる人もいます。また、睡眠をとらなくても苦痛を感じず、常に活動しようとします。一つのことに集中できず、目に見えるもの、耳に聞こえるものにいちいち反応を示すようになります。人によっては、色彩が異常に美しく、鮮やかに見えたり、物の表面やきめの細かさに心を奪われたりします。いつも以上に耳がよく聞こえ、物音に過敏になる人もいます。

自分は偉い、自分は優れているという自尊心が増大し、誇大的あるいは過度に楽観的な考えを示す傾向があります。誰が見ても実現不可能な計画に熱中したり、むやみに浪費を重ねたり、ふさわしくない場面でおどけたりもします。性的行動が活発になる人もいます。

そうかと思うと、気分がイライラしたり、疑い深くなったりするパターンもあります。往々にして症状が移ろいやすく、周囲を困らせがちです。そのため、仕事や学校生活に適応できなくなる場合があります。

 

特 徴

この障害が最も生じやすい年代は15〜30歳までの若年層です。しかし、小児後期から60〜70代までのあらゆる年齢に発症する可能性があります。

 

診断基準:ICD-10

エピソードは少なくとも1週間は続き、日常の仕事や社会活動性が多かれ少なかれ、完全に妨げられるほどに重症でなければならない。気分の変化は活動の増大と上記の症状のいくつか(とくに、談話促迫、睡眠欲求の減少、誇大性と過度の楽観主義)を伴っていなければならない。

 

診断基準:DSM-5

記載なし

 

※参考文献

『ICD-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン(新訂版)』(医学書院)

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