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窃視症

F65.3 窃視症 Voyeurism

窃視障害 Voyeurism Disorder

 

疾患の具体例

45歳、男性。隣町の銭湯で繰り返しのぞきをしていました。外出先で通りがかった民家の浴室をのぞいたこともあります。過去に2度ほど現場を見つかり、逮捕されたこともありましたが、のぞきをしたいという欲求を抑えることができません。妻には離婚され、子どもとも離ればなれになり、孤独感を募らせています。このままではいけないと感じてメンタルクリニックを受診すると、「窃視障害」と診断されました。

 

特徴

警戒していない人が、衣服を脱いだり、性的な行為をしたりしている様子をのぞき見ることが反復、持続する障害です。持続期間は、最低6ヵ月以上とされています。のぞき行為によって強烈な性的興奮を得て、自慰にいたります。ただ、思春期や青年期は一般的に性的好奇心や性的活動が高まる時期です。そのため思春期、青年期の正常な性的な関心を病的と見なさないように、窃視障害の診断基準は最低年齢18歳としています。

 

有病率

窃視行為は、性犯罪の中で多く見られるものです。窃視障害の一般人口における有病率は不明です。しかし、臨床ではない調査研究の結果によると、窃視症的な行為が見られる男性は最大で約12%、女性は約4%と推定されています。また、臨床現場で女性の窃視障害が見られる頻度は非常に低いものの、男女比は3:1程度であるかもしれないと言われています。

 

経 過

窃視障害の症状は、しばしば青年期に初めて気付きます。その後、長期にわたって持続するかは不明です。しかし、罪悪感や羞恥心、孤独感などの苦痛によって、症状の現れ方が変化する可能性があります。

 

原 因

小児期の性的虐待、物質乱用、性的執着、過剰性欲は危険因子として示唆されていますが、窃視症との因果関係は不確かです。

 

診断基準:ICD-10

記載なし

 

診断基準:DSM-5

A.少なくとも6ヵ月間にわたり、警戒していない人が裸になっている、衣服を脱いでいる、または性行為を行っているのを見ることから得られる反復性の強烈な性的な興奮が、空想、衝動、または行動に現れる。

B.同意していない人に対してこれらの性的衝動を実行に移したことがある。またはその性的衝動や空想のために臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を起こしている。

C.このような興奮を経験および/または衝動を実行した人は、18歳以上である。

※参考文献

『IDC-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン(新訂版)』(医学書院)

『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院)

『カプラン 臨床精神医学テキスト』(メディカルサイエンスインターナショナル)

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