復職支援プログラム(リワーク)の活用法|Psychotherapy

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復職支援プログラム(リワーク)

復職支援プログラム(リワーク)の活用法

● リワークプログラムのメリット

「リワークプログラム」は、うつ病などで休職した人がスムーズに復職するための支援プログラムです。医療機関や地域障害者職業センター、企業などで実施しています。

うつ病などで休職した人のうち、復職から5年以内に再休職してしまう割合は47.1%にのぼります(厚生労働省調べ)。リワークプログラムは、そうした事態をさけるために、休職中から職場に近い体験をして体を慣らしたり、症状をコントロールする方法を学んだりします。

 

● どんなことをするの?

リワークプログラムの利用者は、決まった時間に実施機関に来て、プログラムを受けます。多くの場合、会社員の労働時間と同じように、午前から始まって昼食休憩を挟み、夕方に終了します。

 

プログラムの内容は、実施機関によってさまざまです。

例えば、医療機関が実施しているリワークプログラムの一つに、「認知療法」(認知行動療法)があります。憂うつな気持ちが湧いてきた時の状況、自動的に浮かんだ考え、本来ありたい考えなどを紙に書き出し、ものごとの捉え方(認知)をコントロールする方法です。 あるいは、臨床心理士や精神保健福祉士などが講師になり、心理教育を行うこともあります。うつ病とはどんな病気なのか、再発防止には何が大切なのかなどを学び、自分が抱えている課題への理解を深めます。

ほかに、グループワークといって、複数で話し合ってコミュニケーションスキルを身につける方法もあります。ほかの人の意見を聞くことで視野が広がり、柔軟な考えが身につくことが期待されています。お互いに励まし合うことで、復職への意欲も沸くことでしょう。

 

最近は、「アサーショントレーニング」(非攻撃的自己主張)を取り入れる機関も多いようです。うつ病などにかかっていると、人に気を使って自己主張ができなかったり、逆にイライラして攻撃的になったりしがちです。しかし、相手の気持ちを考えながら自分の言いたいことを伝える方法「アサーション」を学ぶことで、上手に対話できるようになっていきます。具体的には、職場で起こりそうな困りごと(例:飲み会を断りたい、仕事が多すぎる)を想定して参加者同士で会話をし、自分の発言によって相手がどう感じたか確認します。それを繰り返すことで、上手に自己主張ができるようになっていきます。

 

ほかに、オフィスのような部屋で、パソコン作業や仕事の打合せのようなことをする。新聞や仕事に関する本を読むなどして、職場の感覚を取り戻すトレーニングもあります。 実施機関によっては、軽いスポーツやダンス、ヨガなどをします。体力をつけたりリフレッシュしたりできるほか、参加者同士で相談したり、自分に与えられた役割を果たしたりすることで、チームプレーを学ぶことにもつながります。

 

● 上手に利用するには?

リワークプログラムを受けるには、医師の許可が必要です。ある程度、生活リズムが整っていること。加えて、実施機関まで通う基礎体力、新聞や雑誌を読めるくらいの集中力があること、自分の病気を理解していることなどから判断されます。

 

医師の許可がおりてリワークプログラムに通い始めたら、まずは「生活リズムの立て直し」を意識しましょう。休職中は、昼夜逆転の生活になったり、食生活が乱れたりすることが少なくありません。その状態が長く続くと、うつ病などが悪化するだけでなく、体の病気にもなりかねません。リワークプログラムに参加する場合は、遅れず休まずに参加することを当面の目標にするとよいでしょう。

はじめは週2日程度から通い、徐々に日数を増やしていくのが一般的です。丸一日通うのが難しい人は、午前だけ、または午後だけの短時間型プログラムに参加する方法もあります。実施機関によっては、復職後にも通えるナイトケア(夕方以降の開催)を実施しています。

 

リワークプログラムを効果的に利用するには、何よりも本人のモチベーションが大事です。「言われたことだけすればいいや」と受け身になるのではなく、積極的にプログラムに取り組み、自分の精神状態を冷静に見つめる(内省する)ことが、復職へとつながります

また、学校や職場と同じように、リワークプログラムも一度休むとそのまま行かなくなりやすいものです。「ちょっと行きたくないな」と思っても、なるべく身支度をして家を出ましょう。リワークは行けないけれど図書館なら行けるのなら、そうします。その場合、忘れずにリワーク実施機関へ連絡をしましょう。

 

● リワークを卒業するまでの道のりは?

リワークプログラムでは、その日の生活リズム表や作業報告書をスタッフに提出します。それらを元に、スタッフがプログラムの効果を書面にまとめます。基本的生活習慣、作業能力、知的理解力・認知、対人交流、心理的側面といった項目で評価し、一定以上の評価が得られれば卒業になります。

卒業までの期間は概ね半年程度が多いようですが、人によって大きく異なります。3カ月の人もいれば1年くらいかかる人もいます。実施機関によっては、あらかじめ期間を定めているところもあります。

 

なお、うつ病などが悪化してどうしても通い続けられないなら、中断して治療を受けます。症状が落ち着いたら再開することもできます。

 

※参考文献

日本うつ病リワーク協会 WEBサイト

『うつ病の人の職場復帰を成功させる本』(講談社)

 

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