こころのはなし

こころの病気に関わるいろいろなお話を紹介します。
「こころの病」についての知識をはじめ、
バラエティに富んだ情報を提供するなど、
患者様はもちろんご家族など皆様との交流を目指すコーナーです。

     
専門編 うつ病について

体の病気とうつ病の合併

近年、合併うつ病の治療の重要性に対する認識が高まり、身体疾患を有する患者のうつ病有病率が多数報告されています。一般的に、内分泌疾患、冠動脈疾患、消化性潰瘍、慢性関節リウマチ、糖尿病、パーキンソン病、脳血管障害、がんなどの疾患で、うつ病の合併率が高いことが指摘されています。多いものでは、約30~50%の合併率が報告されています。

越野 好文:臨床と研究 78(12):2167, 2001

身体疾患に及ぼすうつ病の影響

  • ●体の病気に対する治療意欲を低下します。
  • ●体の病気の症状を悪化させます。
  • ●体の病気を長引かせます。
  • ●体の病気の再発率を高くなります。

中川 徹也:Pract Gerontol 2(1):15, 1981

高血圧でうつ病を疑う患者の特徴

  • ●高血圧でうつ病を疑う患者さんには、いくつかの特徴があります。
  • ●降圧薬でも血圧安定せず、変動している患者 (胸部痛、肩こり、動悸、頻脈を訴えるケースは特に多い)。
  • ●虚血性心疾患の患者 (特に高齢者、更年期女性)
  • ●検査をしても異常がなく、 「肩こりや疲れやすいことがありますか」と聞くと「はい」と答える患者

高血圧でうつ病を疑う患者の特徴

心筋梗塞を発症した患者さんにおいて、うつ病を合併している患者さんと合併していない患者さんとで6ヵ月後の死亡率の比較を検討したものです。 うつ病を合併している患者さん35例(16%)、合併していない患者さん187例(84%)を対象に調査を実施したところ、6ヵ月後に12例の患者さんが亡くなっていました。うつ病を合併している患者さん6例、うつ病を合併しない患者さん6例と同じ例数でしたが、うつ病を合併した心筋梗塞の患者さんは合併していない患者さんより、6ヵ月で5.7倍心臓死が多く見られたと報告されています。

     
専門編 うつ病について

体の病気とうつ病の合併

近年、合併うつ病の治療の重要性に対する認識が高まり、身体疾患を有する患者のうつ病有病率が多数報告されています。一般的に、内分泌疾患、冠動脈疾患、消化性潰瘍、慢性関節リウマチ、糖尿病、パーキンソン病、脳血管障害、がんなどの疾患で、うつ病の合併率が高いことが指摘されています。多いものでは、約30~50%の合併率が報告されています。

越野 好文:臨床と研究 78(12):2167, 2001

身体疾患に及ぼすうつ病の影響

  • ●体の病気に対する治療意欲を低下します。
  • ●体の病気の症状を悪化させます。
  • ●体の病気を長引かせます。
  • ●体の病気の再発率を高くなります。

中川 徹也:Pract Gerontol 2(1):15, 1981

高血圧でうつ病を疑う患者の特徴

  • ●高血圧でうつ病を疑う患者さんには、いくつかの特徴があります。
  • ●降圧薬でも血圧安定せず、変動している患者 (胸部痛、肩こり、動悸、頻脈を訴えるケースは特に多い)。
  • ●虚血性心疾患の患者 (特に高齢者、更年期女性)
  • ●検査をしても異常がなく、 「肩こりや疲れやすいことがありますか」と聞くと「はい」と答える患者

高血圧でうつ病を疑う患者の特徴

心筋梗塞を発症した患者さんにおいて、うつ病を合併している患者さんと合併していない患者さんとで6ヵ月後の死亡率の比較を検討したものです。 うつ病を合併している患者さん35例(16%)、合併していない患者さん187例(84%)を対象に調査を実施したところ、6ヵ月後に12例の患者さんが亡くなっていました。うつ病を合併している患者さん6例、うつ病を合併しない患者さん6例と同じ例数でしたが、うつ病を合併した心筋梗塞の患者さんは合併していない患者さんより、6ヵ月で5.7倍心臓死が多く見られたと報告されています。