こころのはなし
こころの病気に関わるいろいろなお話を紹介します。
「こころの病」についての知識をはじめ、
バラエティに富んだ情報を提供するなど、
患者様はもちろんご家族など皆様との交流を目指すコーナーです。
「適応障害」ってどんな病気?①
適応障害の見とり図
ストレス因子へのとらわれと、コーピングの失敗から起こる
ストレスとは外部からの刺激で心身に負担がかかりゆがみが生じた状態です。人は誰しもストレス を引き起こす要素(ストレス因子)にさらされると心身に変化(ストレス反応)を感じます。ストレス因子に対して不釣り合いで過剰な反応を起こし、生活に支障が生じた状態が適応障害です。
ふたつの条件が当てはまると適応障害
精神科医は国際的な診断基準を用い、診断を下します。ストレス反応で生活に支障が生じる精神障害はたくさんありますが、最新の診断基準(ICD-11)では、「ストレス因子へのとらわれ」と、それを解消するための「ストレスへの対処(ストレスコーピング)の失敗」によって生活に支障が出ているケースを「適応障害」だと定義づけています。症状も原因も多岐にわたりますが、この2条件が適応障害の本質です。
環境や状況が変わったことによって人間関係や業務内容、親しい人との離別、大病への罹患などの問題にとらわれ、過度に心配し、四六時中頭から離れなくなってしまっている。
日常生活に支障が起きるほどのストレスをもたらす問題を解決・解消できずにいる。ストレスコーピングの失敗から、環境や状況に適応できずに苦しんでいる。
そのストレス因子がとり除かれると、通常6か月以内に症状は消える
ストレス因子自体がなくなれば、ストレス反応は起こらなくなるため、だいたい6ヶ月以内につらい症状も消えていく。ただし、ストレス因子が消えなかったり、本人が別の病気を抱えていたりすると、症状は長引く。
※参考文献「『適応障害』って、どんな病気?」ハートクリニック理事長浅井逸郎監修 大和出版
ストレス因子へのとらわれと、コーピングの失敗から起こる
ストレスとは外部からの刺激で心身に負担がかかりゆがみが生じた状態です。人は誰しもストレス を引き起こす要素(ストレス因子)にさらされると心身に変化(ストレス反応)を感じます。ストレス因子に対して不釣り合いで過剰な反応を起こし、生活に支障が生じた状態が適応障害です。
ふたつの条件が当てはまると適応障害
精神科医は国際的な診断基準を用い、診断を下します。ストレス反応で生活に支障が生じる精神障害はたくさんありますが、最新の診断基準(ICD-11)では、「ストレス因子へのとらわれ」と、それを解消するための「ストレスへの対処(ストレスコーピング)の失敗」によって生活に支障が出ているケースを「適応障害」だと定義づけています。症状も原因も多岐にわたりますが、この2条件が適応障害の本質です。
環境や状況が変わったことによって人間関係や業務内容、親しい人との離別、大病への罹患などの問題にとらわれ、過度に心配し、四六時中頭から離れなくなってしまっている。
日常生活に支障が起きるほどのストレスをもたらす問題を解決・解消できずにいる。ストレスコーピングの失敗から、環境や状況に適応できずに苦しんでいる。
そのストレス因子がとり除かれると、通常6か月以内に症状は消える
ストレス因子自体がなくなれば、ストレス反応は起こらなくなるため、だいたい6ヶ月以内につらい症状も消えていく。ただし、ストレス因子が消えなかったり、本人が別の病気を抱えていたりすると、症状は長引く。
※参考文献「『適応障害』って、どんな病気?」ハートクリニック理事長浅井逸郎監修 大和出版