心身の疲労をとり除き、エネルギーレベルをあげていく

異常なストレス反応が現れ、日常生活が送れなくなる初期（急性期）には、エネルギーレベルがもっとも低下していることが多いものです。本人は疲れ切った状態。この段階ですでに自殺企画まで至る重症度の高い人もいます。同居している場合、離れて暮らしている場合にかかわらず、この急性期には本人の生活を支え、休ませてあげてください。

　

適応障害の治療段階

医師と面談する
医師と面談し、現在の病状と対応、治療方針を確認。その後も定期的な面談で病状を把握。

家庭の環境を整える
家族は医師の指導の元で、症状に合わせた対応をする。まずは本人が休息できる環境を用意する。

様子を見に行く
急性期は脳の実行機能が低下し、家事などができなくなることが少なくない。

オンラインで医師と面談する
インターネットを利用し医師と面談。現在の病状と対応、治療方針を確認。

定期的に医師・本人と連絡をとる
家族は本人と連絡をとり合い、様子を確認。医師とはオンライン診察などで面談をする。

転院し、地元の医師のもとで治療を受ける
地元の医師に引き継ぎ、治療を続ける。家族は医師の指導のもと、家庭環境を整え、回復を待つ。

※参考文献「大切な家族が「適応障害」と診断されたとき読む本」ハートクリニック理事長浅井逸郎監修　大和出版