こころのはなし
こころの病気に関わるいろいろなお話を紹介します。
「こころの病」についての知識をはじめ、
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大切な家族が「適応障害」と診断されたとき読む本⑥
診断後の家族の対応6パターン
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文句ばかり言ってしまう
パートナーによってもたらされていた経済面、生活面での恩恵が失われることで、自分自身の余裕がなくなる。やってもらえないことへの不満が出てしまう。それまでのお互いの関係性が大きく影響している。
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
適応障害の初期はエネルギーレベルが低下し、仕事も家事も普通にはできなくなる場合があります。役割が固定化した夫婦では、それが崩れることを受け入れられない人がいます。とくに家事一切を引き受けてきた妻が適応障害になると、夫は経済的、時間的に余裕があっても「仕事に集中できない」と文句を言い、不機嫌なふるまいをしたりしがちです。妻は、負い目を感じ、無理して家事をやろうとして、症状を悪化させてしまいます。これまで自分を支えてくれたパートナーが、動けないほどに苦しんでいるのです。いまこそ感謝の気持ちを示し、療養させてあげるべきではないでしょうか。自分だけで生活がまわらないときは、社会資源やパートナーの側の肉親に頼る方法もあると思います。
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本人の立場と活動量がわからない
社会的な立場や異なる業界で仕事をしている場合、適応障害を起こした本人が置かれている環境やストレスの要因を、家族が理解できないことがある。無理解なままの助言は的はずれになってしまい、本人の新たなストレスに。
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適応障害の程度によっては、生活を変えずに通院治療することもあります。責任あるポジションで困難なプロジェクトを推進し、ある時期が来れば問題が解決することがわかっているようなケースです。ところが、家族が本人の社会的立場や仕事内容を過小評価し、安易に休職を勧めたりすることがあります。本人は困難を乗り越えようとがんばっている最中。こうした助言がかえって本人のストレスになることもあります。適応障害の場合は「休職」がベストな解決法ではないことも。病状を心配するなら、担当医と面会し、三者で話し合うのもいいでしょう。
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※参考文献「大切な家族が「適応障害」と診断されたとき読む本」ハートクリニック理事長浅井逸郎監修 大和出版
診断後の家族の対応6パターン

文句ばかり言ってしまう
パートナーによってもたらされていた経済面、生活面での恩恵が失われることで、自分自身の余裕がなくなる。やってもらえないことへの不満が出てしまう。それまでのお互いの関係性が大きく影響している。

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適応障害の初期はエネルギーレベルが低下し、仕事も家事も普通にはできなくなる場合があります。役割が固定化した夫婦では、それが崩れることを受け入れられない人がいます。とくに家事一切を引き受けてきた妻が適応障害になると、夫は経済的、時間的に余裕があっても「仕事に集中できない」と文句を言い、不機嫌なふるまいをしたりしがちです。妻は、負い目を感じ、無理して家事をやろうとして、症状を悪化させてしまいます。これまで自分を支えてくれたパートナーが、動けないほどに苦しんでいるのです。いまこそ感謝の気持ちを示し、療養させてあげるべきではないでしょうか。自分だけで生活がまわらないときは、社会資源やパートナーの側の肉親に頼る方法もあると思います。

本人の立場と活動量がわからない
社会的な立場や異なる業界で仕事をしている場合、適応障害を起こした本人が置かれている環境やストレスの要因を、家族が理解できないことがある。無理解なままの助言は的はずれになってしまい、本人の新たなストレスに。

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適応障害の程度によっては、生活を変えずに通院治療することもあります。責任あるポジションで困難なプロジェクトを推進し、ある時期が来れば問題が解決することがわかっているようなケースです。ところが、家族が本人の社会的立場や仕事内容を過小評価し、安易に休職を勧めたりすることがあります。本人は困難を乗り越えようとがんばっている最中。こうした助言がかえって本人のストレスになることもあります。適応障害の場合は「休職」がベストな解決法ではないことも。病状を心配するなら、担当医と面会し、三者で話し合うのもいいでしょう。
※参考文献「大切な家族が「適応障害」と診断されたとき読む本」ハートクリニック理事長浅井逸郎監修 大和出版