こころのはなし

こころの病気に関わるいろいろなお話を紹介します。
「こころの病」についての知識をはじめ、
バラエティに富んだ情報を提供するなど、
患者様はもちろんご家族など皆様との交流を目指すコーナーです。

うつ病患者の家族や周りの人がすべきこと、
してはいけないこと11

頼れるものは積極的に頼る。ただし、治療に口出しさせない

治療の初期には職場はもちろん。実家、親戚の接触も避けます。心配した親戚や友人が連絡してきても遮断した方がよいことも多いものです。一方で、実家の両親に助けを求められる人は出来るだけサポートしてもらいましょう。子供の送迎や買い物、食事の支度などを手伝ってもらえば、時間的にも精神的にも余裕が生まれてラクになります。ただし、御両親などの御意見が適切かどうかはわかりません。御両親などの意見と担当医の意見が違う時は、担当医の指示だと説明して、本人との接触はできるだけ控えていただくか、担当医に説明してもらいましょう。うつ病への偏見はまだまだ残っています。病気のことを伝えるのは、直属の上司や人事関係者、両親など、協力が必要な人に限定した方が無難です。

お酒は控えて、風邪薬は一緒にのんでも大丈夫

適切なタスク管理者を置き、労働環境を改善してもらう

まずは治療経過を見て、途中で休職してもかまわない

休職しないで仕事を続ける場合は労働環境の改善が必要なことが多いものです。診断書を持って産業医と相談したり、人事や総務に掛け合い、業務調整などを依頼しましょう。また、労働環境の改善が見込めず、帰宅後ぐったりして動けないような状況が続いているときは休職を決断しましょう。休職したら仕事は忘れて療養できるように、職場からの連絡を遮断します。スマホの電源を切ったり、触れないように管理した方が治療が早く進むことが多いものです。

症状がぶり返す「再燃」、「再発」とは異なる

回復期に入り、治ったと思っていると再び「だるい」「食欲がない」「疲れやすい」などの症状が現れて慌てることがあります。「再燃」と呼ばれ、完治までのプロセスで起こる自然な現象であるものが少なくありません。再燃は、うつ病の病相期に症状が現れることで、すっかり治ったあとに再びうつ病になる「再発」とは異なります。小さな「再燃」が徐々に間遠になり、回復期の後半には現れなくなります。再燃が消えると完治。うつ病の治療が終了します。

うつ病発症時の状況を整理し、再燃防止策を作っておく

「再燃」は、「再発準備性」(うつ病を発症したときと同じ状況におちいったときに、以前と同じ思考、行動をし、再発させてしまう可能性のこと)が高いまま放置した場合に起こることが多いです。同じ状況が訪れた時のために、「〇〇な状況になったら、××する」というマニュアルをノートなどに書き出しておきましょう。

※参考文献「『うつ病の夫』に妻がすべきこと、してはいけないこと」ハートクリニック理事長浅井逸郎監修 大和出版

頼れるものは積極的に頼る。ただし、治療に口出しさせない

治療の初期には職場はもちろん。実家、親戚の接触も避けます。心配した親戚や友人が連絡してきても遮断した方がよいことも多いものです。一方で、実家の両親に助けを求められる人は出来るだけサポートしてもらいましょう。子供の送迎や買い物、食事の支度などを手伝ってもらえば、時間的にも精神的にも余裕が生まれてラクになります。ただし、御両親などの御意見が適切かどうかはわかりません。御両親などの意見と担当医の意見が違う時は、担当医の指示だと説明して、本人との接触はできるだけ控えていただくか、担当医に説明してもらいましょう。うつ病への偏見はまだまだ残っています。病気のことを伝えるのは、直属の上司や人事関係者、両親など、協力が必要な人に限定した方が無難です。

お酒は控えて、風邪薬は一緒にのんでも大丈夫

適切なタスク管理者を置き、労働環境を改善してもらう

休職しないで仕事を続ける場合は労働環境の改善が必要なことが多いものです。診断書を持って産業医と相談したり、人事や総務に掛け合い、業務調整などを依頼しましょう。また、労働環境の改善が見込めず、帰宅後ぐったりして動けないような状況が続いているときは休職を決断しましょう。休職したら仕事は忘れて療養できるように、職場からの連絡を遮断します。スマホの電源を切ったり、触れないように管理した方が治療が早く進むことが多いものです。

まずは治療経過を見て、途中で休職してもかまわない

症状がぶり返す「再燃」、「再発」とは異なる

回復期に入り、治ったと思っていると再び「だるい」「食欲がない」「疲れやすい」などの症状が現れて慌てることがあります。「再燃」と呼ばれ、完治までのプロセスで起こる自然な現象であるものが少なくありません。再燃は、うつ病の病相期に症状が現れることで、すっかり治ったあとに再びうつ病になる「再発」とは異なります。小さな「再燃」が徐々に間遠になり、回復期の後半には現れなくなります。再燃が消えると完治。うつ病の治療が終了します。

うつ病発症時の状況を整理し、再燃防止策を作っておく

「再燃」は、「再発準備性」(うつ病を発症したときと同じ状況におちいったときに、以前と同じ思考、行動をし、再発させてしまう可能性のこと)が高いまま放置した場合に起こることが多いです。同じ状況が訪れた時のために、「〇〇な状況になったら、××する」というマニュアルをノートなどに書き出しておきましょう。

※参考文献「『うつ病の夫』に妻がすべきこと、してはいけないこと」ハートクリニック理事長浅井逸郎監修 大和出版